弘前大学

2016年度北日本考古学研究センター企画展『大五月女萢(そとめやち)展』(10月8日より公開)

2016.10.04

1.主旨
 弘前大学人文社会科学部北日本考古学研究センターでは毎年秋に特別展を開催しております。本年は、2012年度より共同研究を行っております五月女萢遺跡(五所川原市市浦、十三湖沿い)の調査結果を五所川原市教育委員会との共同開催で、公開いたします。
 五月女萢遺跡では縄文時代晩期の環状に配列された土壙墓(どこうぼ)が約130基確認され、集団墓地とみられます。墓坑からは人骨も4体分発見されており、東北の日本海側で良好な状態の人骨が発見されるのは大変貴重であり、まして副葬品や墓に骨が残っていることや、それが墓域を構成していることは、とても希な例になります。さらに遺物が集中して見つかった範囲から、数千点の土器と、土偶や石製品など多彩な遺物が発見され、縄文時代、亀ケ岡文化の解明につながるとして、全国的に注目されています。なお遺跡の発掘は遺跡全体の一部であり、その重要性から保存が決定いたしました。ぜひ、遺跡の価値を広く皆様に知っていただくとともに、大学と地域との連携活動の一例と紹介できればと考えております。今回の展示資料の多くは、一部でのみの公開で初公開の資料となります。なかでも人面付き土器は、すでに報道で全国的に知られるようになりましたが、この度、顔の一部が発見され、全体像が復元可能となりました。
 これを機に報道公開するとともに、初公開いたします。
 報道公開日の10月7日(金)には、五所川原市教育長、弘前大学人文社会科学部長をはじめとするオープニングセレモニーを開催する予定でおります。
※10月7日(金):報道公開日
2.展示開催期間 2015年10月8日(土)~11月13日(日) 10:00~16:00 ※期間中無休 ※入場無料
3.主催 弘前大学人文社会科学部北日本考古学研究センター  
4. 会場
 弘前大学人文社会科学部人文社会科学部北日本考古学研究センター展示室
 〒036-8560 青森県弘前市大字文京町1番地 弘前大学文京町キャンパス 総合教育棟2階
20161008