弘前大学

ブータンからの一行が学長を表敬訪問

2016.10.23

ブータン王国農林省,ブータン王立大学農学部から高品質なリンゴの生産技術や加工技術を学ぶ訪問団一行が,平成28年10月20日(木)に佐藤学長を表敬訪問しました。同席者は弘前大学から大河原理事(社会連携担当),橋本農学生命科学部長及び吉仲同学部助教が,また㈱原田種苗代表取締役社長の原田様と弘前市農林部りんご課職員が同席しました。
ブータン王国は「世界一幸せな国」として広く知られているヒマラヤ東端にある仏教国で,国土の殆どが山岳地帯の大自然に囲まれた国です。その山岳部では果樹の栽培が行われており,リンゴの輸出もされていますが,生産・加工技術は発展途上にあるのが現状です。
ブータン王国の上記2機関と弘前大学・弘前市が事業の実施団体となり,平成27年度から独立行政法人国際協力機構(JICA)草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業「リンゴの生産,生産性および加工改善のための人材育成と新規技術導入」が行われています。一行はこの事業の一環として,本学部生物共生教育研究センター藤崎農場などで苗木の生産技術や剪定・摘果技術及びシードルなどの加工品の製造方法を習得するための研修で来弘しました。研修での来弘は計4回計画されており,今回が第1回目となりました。
一行から佐藤学長には象・猿・兎が力を合わせて木を育てている(友情を表している)様子が描かれている織物が,大河原理事にはブータン王国の伝統的なモチーフが描かれた美しい織物が手渡されました。ブータンでは織物の技術が高く,綿や絹で作られており,地元では高級品として扱われています。佐藤学長からは,津軽が誇る藍染めのハンカチなどが贈呈されました。
今回の表敬訪問を皮切りに,今後の教育・研究に関する交流の発展が期待されます。
研修は10月18日(火)から10月24日(月)まで行われる予定です。
%e3%83%96%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%b3%e8%a1%a8%e6%95%ac%e8%a8%aa%e5%95%8f%ef%bc%91%e3%83%96%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%b3%e8%a1%a8%e6%95%ac%e8%a8%aa%e5%95%8f%ef%bc%92