弘前大学大学院 地域社会研究科

地域文化研究講座

弘前大学大学院 地域文化研究講座

地域固有の文化を再発見して、地域社会の活性化に活用する施策を探る講座です。

選択科目 6単位
演習 4単位
特別研究 4単位

詳しい講座内容 講座について
その他の講座の授業内容
授業内容・シラバス

選択科目

【選択科目】地域文化と文化政策・文化財 須藤 弘敏
 地域振興の重要な鍵となりつつある「文化政策」について、政策構想と個別の事業活動の両面から研究していく。つとめて具体的な事例の提示に心がける。また、行政サイドの発想や政策立案に偏りがちな文化政策論に対して、本講義ではむしろ地域の住民や文化享受者の立場に立った発想から、地域と文化について考えていく。
 また地域の文化財調査や文化・環境・景観の行政や市民運動に長らく関わってきた経験を生かし、地域のアイデンティティーとしての文化構築に主眼を置く。同時に、関係者以外には情報が伝わりにくい文化財保護行政に関して、何が「文化財・文化遺産」なのか、実際の文化財指定現場ではどういった問題があるのか、文化財は果たして地域や住民にとってどういう意味を持つのかこれらについても詳しく検討していく。

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【選択科目】地域言語行動論 佐藤 和之
 現代の地域社会には、方言話者だけでなく、共通語話者や外国語話者など、さまざまな人が住んでいる。地域構成員の複雑化によって変容する地域のことばは、どのような状態にあるのだろうか。
 また、将来にどう残したいと考えているのだろうか。本講義では、そんな地域社会構成員たちの日常の言語意識や言語行動から見えてくる方言と共通語の関係や日本語(含む方言)と外国語の関係について論ずる。

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【選択科目】地域社会動態論 平井 太郎
 現代日本の地域社会は人口減少の影響を強く受けつつある。特に青森県等の条件不利地域では消滅可能性が指摘されるなど深刻である。この授業では青森県とその周辺地域を主に想定しながら、人口減少による影響をポジティブに転換する方途や人口減少を問題としない社会を構想する可能性について具体的に検討する。

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【選択科目】地域社会生態論 杉山 祐子
 地域社会の研究を進めるためには、対象地域の自然環境、生業、経済、社会構造、歴史、価値体系、信仰など、幅広い分野のデータを収集し、それらを包括的に理解することが必要である。この授業では、インテンシブなフィールドワークを特徴とする社会生態学的/生態人類学的アプローチによる諸研究を検討する。その作業を通して、当該の地域社会への理解を深めるとともに、その方法論や有効性、課題などの理解を進める。

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【選択科目】地表環境動態論 小岩 直人
 白神山地を含む西津軽地域における、地形および気候の成り立ちと、そこで行われてきた人間活動の関係を検討する。特に、日本でもトップクラスの隆起量を有する白神山地の地形の特徴、約10万年周期で繰り返される気候変化に伴って形成された海成段丘や河成段丘の発達過程、そこで営まれている人間生活について、現地調査をふまえながら考察する予定である。本講義では、座学と並んでフィールドでの調査・体験を重視する。

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【選択科目】生物多様性論 大髙 明史
 地域固有の財産としての生物多様性について、生物学的側面からの理解を深めるとともに人間活動との関係を考察する。特に水界生態系を中心として、群集の構造や機能に関する諸理論を学び、人間活動を含めた環境との関わりを考察する。具体的には、特定の地域の水界生態系を念頭に置いて生物群集の構造や成立背景を把握することにより地域の生物多様性についての理解を深めるとともに、その地域で行われてきた人間活動が生物多様性と深く関わっていることを検証する。

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【選択科目】埋蔵文化財の保護と活用 関根 達人
 文化財保護行政のなかで大きなウエイトを占める埋蔵文化財の調査・保護・活用のあり方について、各地の実例をもとに学び、問題点や課題を探る。その上で、地域振興と埋蔵文化財の保護の調整を如何に図るか、より良い方向性を追求する。

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【選択科目】地域サウンドスケープ論 今田 匡彦
 サウンドスケープ(soundscape)とは、カナダの作曲家R.マリー・シェーファー(R.MurraySchafer)によって提唱された思想である。サウンドスケープは、風景を表すlandscapeの接尾語scapeと、音soundを繋げたシェーファー自身による造語で、自然界の音、都市の喧騒、楽音のような人工音など、我々を取り巻く音すべてを1つの風景として捉えるとともに、ある特定の地域で、人々がそこに鳴り響く音をどのように認識し価値付けているのかを知るための概念である。
 本講義では、このサウンドスケープ論を基盤に、特定地域の音環境と音楽の関係を、芸術論、身体論、音楽教育を踏まえつつ、検討していく。

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【選択科目】民俗文化と地域社会 山田 嚴子
 東北における従来の民俗文化の研究史を批判的に検討し、東北地方をフィールドとした民俗研究の新たな可能性について、具体的な題材を取り上げながら検討していく。
 また、民俗文化を「資源」として扱うことでもたらされる危険性と、眼前で起こっている民俗文化をとりまく文脈の変化を捉えるための視角、方法も併せて検討する。

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【選択科目】地域社会学 田中 重好(非常勤講師)
 地域社会に関する社会学的な研究を、共同性と公共性という二つの概念を基礎に進める方法について、説明する。こうした地域社会学の基礎的な研究方法を理解したうえで、地域社会における、たとえば過疎化などの具体的な社会現象、あるいは地域活性化といった社会問題をどう調査研究し、論文をまとめてゆくかを学ぶ。その際、社会の分析とともに、その分析を政策的にどう活かしてゆけるのかも、検討する。

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演習

【演習】 須藤 弘敏
 地域文化、特に文化財関係の施策と文化環境に関する諸問題を具体的な事例や地域個々の問題に即して検討する。

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【演習】 佐藤 和之
 担当教員が行っている文部科学省科学研究費や受託研究への参加(研究協力者)を積極的にさせる。このことを通して、(1)インタビューの方法やアンケート調査の取り方、(2)研究テーマの設定の仕方、(3)収集データの整理・分析の方法、(4)報告書の書き方、発表の仕方といった言語研究のための実践的な方法論を学ぶ。
 この演習の目的にはまた、将来学生がつくと予想される大学や文部行政、教育委員会、マスコミといった言語能力を活かした職業で活躍できる言語処理能力と言語政策提言能力を養うことにもある。

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【演習】 平井 太郎
 担当教員が現在、青森県内外の地域で進めているアクション・リサーチに参画し、その応用能力を身につける。アクション・リサーチとは研究が研究対象に与える影響を検証・明示しながら進めるものであり、学問的にも社会的にも注目を集めている手法である。担当教員は、移住者受け入れによる人口減少地域の変容等、複数の主題でアクション・リサーチを進めており、履修者には研究協力者として参与してもらう。

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【演習】 杉山 祐子
 民族誌や調査報告書等の講読を通じて、地域社会を包括的に調査し理解する方法や理論を学ぶ。
 具体的なテーマは受講者の関心に沿って調整するが、今年度は、ジェンダーや資源配分を切り口とした調査研究を中心に扱う予定である。映像資料をもとにディスカッションを行う場合もある。

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【演習】 小岩 直人
 西津軽における地形に関する文献を熟読し、その研究の意義および問題点について議論を行う。
 さらに、調査地域の地形図の読図、空中写真判読を行った上で、現地調査を実施する。現地調査においては地形測量や地形・地質の観察など地形学的な調査手法を習得し、そこで得られた試料を室内において整理・分析を行う。本演習は、これらの作業を通し、既存研究に関して、受講者による客観的な評価を行うことを目的とする。

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【演習】 大髙 明史
 生物群集の多様性の把握に関する演習。特定の地域の湖沼や河川を対象に環境や生物群集に関する現地調査や文献調査を行い、一連の解析を通して生物群集の多様性の把握を試みる。
 また、その結果を他の地域と比較検討することによって地域性の抽出を行う。解析には、標本の分類学的観察や環境要因の物理的、化学的分析、群集や個体群データの統計解析などを含む。

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【演習】 関根 達人
 弘前大学人文学部附属亀ヶ岡文化研究センターの資料を用いて、学術資料の展示や展示解説書・図録等にどのように活かすべきか考え、考古資料の効果的な公開方法を実践的な体験のなかで学ぶ。

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【演習】 今田 匡彦
 リスニング・ウォークによる音環境への立ち会い方、基調音(Keynote Sound)、信号音(Sound Signal)、標識音(Soundmark)、音事象(Sound Event)などの概念によるサウンドスケープの分析法を学ぶ。

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【演習】 山田 嚴子
 東北における民俗信仰に関わるフィールドワークの記録を検討し、調査方法、分析の視角などについて議論しながら、残された課題、何が記述されてこなかったかを明らかにしてゆく。

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特別研究

【特別研究】 須藤 弘敏
 担当教員が行ってきた長年の文化財調査や文化行政参与、そして海外での実地踏査の経験を踏まえて、地域の特色ある文化の再発見とその展開を主眼とした講義を行なう。必要に応じて個々の関連資料を準備し、地域の実状に即した分析検討を行う。

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【特別研究】 佐藤 和之
 かつての地域社会は、人々の移動が小さい収斂性の強い集団であった。しかし、現代の地域社会にはさまざまな土地からの移入者が居住し、その割合は地域構成員の相当数を占めるようになっている。地域社会の多様化によって変化した地域のことばは、共通語との境界が連続的となり、そこには地域の構成員たちにとって使いやすい新たなことばが生み出されている。
 地域社会のことばを知ることは、今生きている日本語を知ることである。本講義では、地域社会のことばの現状を通して見えてくる言語政策のあり方や多文化共生の方法といったことについて考究する。

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【特別研究】 平井 太郎
 青森県をはじめとする多くの日本の地域社会の展望を切り拓くためには、これまでの地域社会学、都市社会学、環境社会学といった枠組みや社会学、人類学、地理学などの学問領域を乗り越える新たな視座が求められている。この授業では、先端的な研究業績を共有することにより、履修者それぞれオリジナルな地域社会研究の機軸の獲得を目指す。

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【特別研究】 杉山 祐子
 受講者それぞれの関心に従って、検討すべき先行研究をリストアップして講読し、自身の研究テーマの設定に役立てるとともに、それぞれの調査結果の発表、相互検討等を通して、方法論や理論等を自身の考察を深めるために応用することを学ぶ。

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【特別研究】 小岩 直人
 人間が生活を営む上で地形は最も重要な基盤のひとつとなっている。本講義においては、受講者が選択した研究対象地域において、既存研究の問題点を見いだし、演習で習得した地形学的な調査手法や解析手法を用いて、その問題点を解決する能力を養う。

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【特別研究】 大髙 明史
 湖沼生態系や森林生態系を対象として、文献や調査によって得られた情報をもとに生物群集と環境との関わりや生物と人間生活との関わりについて解析する。また、人間が自然とこれまでどのように関わってきたかという歴史的な側面についての調査を行い、自然との共生的な人間活動のあり方を考察する。

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【特別研究】 関根 達人
 北海道松前町を例に、様々な文化財を活かした地域の活性化の実態と課題を考える。

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【特別研究】 今田 匡彦
 芸術をめぐる諸問題を、サウンドスケープ、音楽、音楽教育、身体、哲学などをキーワードに検証する。

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【特別研究】 山田 嚴子
 東北における民俗誌の蓄積を明らかにし、記述された時代の資料をとりまく状況、記述上の問題点、残された課題などを明らかにしながら、今後の民俗誌記述のあり方を考察する。

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地域社会研究科 各講座の授業内容・シラバス

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