弘前大学大学院 地域社会研究科

地域文化研究講座(平成26年度入学)田中 和樹

地域社会という言葉のもたらす手触り

地域文化研究講座(平成26年度入学) 田中 和樹

 地域社会研究科に入学してから、はやくも3ヶ月が過ぎようとしています。その期間、様々な講義や研究会への参加をしていくなかで、何となくではありますが、地域社会という言葉のもつ手触りがほんの少しだけ掴めた気がしているので、今回はその手触りについて思考する事を在学生としてのメッセージにかえさせていただきたいと思います。

 地域社会という言葉は、それを使う人間がある場所に生きている実感を反映する性質を持っていると考えます。私自身に関して考えれば、私は生まれも育ちも青森市であり、ほんの少しの冒険を除き、現在まで20数年ほど青森に暮らしています。したがって、私が地域社会という言葉を使うとき、そこには20数年青森で生きてきたという経歴が反映されることになるでしょう。「生きてきた経歴」というものは、各人でそれぞれに異なります。ゆえに「地域社会研究科」という名を冠しているこの場所は、必然的に学際性を帯びた場所となります。「地域社会」は特定の学問領域をさすような、抽象的な言葉ではありえず、むしろその垣根に挑むことを要求する、そのような言葉だと思います。そうした地域社会という言葉の元で、様々な分野の先生や院生がいらっしゃるので、知的刺激に事欠かない場所だと感じています。

 また一方で、「生きてきた経歴」は日々の蓄積として捉えられます。そうした蓄積は、ひとつひとつはとるにたらなく、小さなものかもしれません。しかし、日々の実践から生じてくるであろう、ささやかな実感というものを低く見積もるべきではないとも思います。そうした日々のささやかな実感を明確な形にする志のようなものも、地域社会という言葉には感じています。

 私の研究テーマは、「青森市青森駅前の路上ライブにおける音楽の『かげがえのなさ』がもたらす諸相」というもので、その研究の方向性は大きく二つに分類することができます。ひとつは文献調査を中心とした哲学的研究であり、ひとつは実地での調査を中心としたフィールドワークです。
 修士課程でも同じテーマと方向性で論文を作成しましたが、結果は多くの課題を残すものとなりました。しかしこの入学してからの短い期間に、様々な先生や院生との出会いによって、その課題に対する解決策や、同時に新しい課題も発見することができました。それができたことも、地域社会研究科だからこそ可能なことではないかと思います。

弘前大学大学院地域社会研究科 案内(PDF)

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