弘前大学大学院 地域社会研究科

地域政策研究講座(平成24年度入学)田中 文夫

研究の再開を迷う社会人の方へ

地域政策研究講座(平成24年度入学)田中 文夫

 地域社会研究科にお世話になり2年目となりました。働きながら博士号の取得を目指すことのできる大学院として本研究科を受験させていただき、そして博士課程の研究をスタートさせました。

 私は小学校の教師をしております。職に就いてから20年が経ちました。勤務校は5校目になりましたが、教育現場には優れた指導力を持つ教師が実に多くいます。様々な問題を抱えた子ども、その背景にある様々な家庭の実態、そして様々な地域の特徴を考慮しながら、教師たちは多忙な業務と共にそれぞれが実践を重ねています。

 本研究科にお世話になり、大学という機関が一般社会にとって、とても有益な知の蓄積を行っていることがわかりました。専門性に優れた先生方の指導の下で優秀な学生さんたちが人類の知を一歩ずつ前進させているのが、弘前大学地域社会研究科です。

 本研究科で研究を続けていく過程で気になってきたことが一つあります。教育現場の実践と大学における研究を中心とした知の蓄積とが、十分有効に機能し合う関係になっていないのではないかということです。現場では子供を取り巻く諸問題に対して効果が見られる実践が、大学では先進的かつ体系的な研究から生み出される理論が、それぞれに積み重ねられています。理論は実践を基にした研究から生まれ、実践の根底には理論があるはずとこれまではおぼろげに考えてきました。私は本研究科にお世話になったことをきっかけに、教師としてさらに研究者として大学と教育現場がもっと近い関係になれるような、そんな取り組みができればと考えるようになりました。その具体的な第一歩を残りの学生生活の中で探っていければと思っています。

 社会人であれば、プライベートな時間しか研究に充てることのできない方は多いと思います。ましてや家庭を持ちお子さんを持つ方であれば、少しの時間も惜しいのではないでしょうか。ですが、そんな社会人学生であればこそ、考えられるテーマ、研究できるテーマがあると思います。
 我々社会人は、日々脇目もふれずに目の前の問題に対処しています。そんな実践を積み重ねてきた方が、週にほんの数時間でもよいので現場から距離を置き、そこから眺めてみる理論はなかなか素敵なものです。一見研究への挑戦を迷わせるような一つ一つの忙しさが、実に理論につながり実に理論に支えられた実践であったのだろうと感じること、そのことで自分のこれまでの取り組みは少なくとも間違いではなかったとそう思えること、それも幸せなことだと思います。

弘前大学大学院地域社会研究科 案内(PDF)

弘前大学大学院地域社会研究科
〒036-8560 
弘前市文京町1番地
弘前大学教育学部4F
TEL:0172-39-3960
お問い合わせ・アクセス

ページ上部へ戻る