弘前大学大学院 地域社会研究科

地域政策研究講座(平成29年度入学)齋藤千尋

温故創新の気持ちで・・

○○○○講座(平成29年度入学)齋藤 千尋

 私は、平成29年度に地域社会研究科に入学いたしました。今年の春は、学ぶことの喜びと希望に膨らむ爽やかな体験をさせていただきました。社会人として仕事を続けながら、研究に取り組む機会を与えていただいたことに、心から感謝しています。

 私は、保健師として30年以上仕事をし、健康といのちを守る活動を地域の住民のみなさまと共に行ってまいりました。
 自分の力不足等に落胆している時も、疲れ果てている時も、住民の方が応援してくださったり、あたたかい言葉をかけてくださったりして、助けてくださいました。

 また、いのちの尊厳や神秘についても、傍らに居させていただき教えていただきました。保健師は、常に住民のみなさまと共に在り、傍らに居させていただいて、一人ひとりの人生やお人柄に触れ、育てていただける職業だと、本当に有難く感謝しています。

 そのような保健師の経験の中で、私が研究テーマにしているのは「自殺予防活動」です。平成22年に自殺予防活動の担当となり、初めて自死遺族の方のお話を伺う機会をいただきました。
 その時の経験によって、私は心を突き動かされ、保健師は自殺予防活動、自死遺族支援として、どういう支援を求められ、実践することできるのか、深く悩み、修士論文では、「自死遺族支援」をテーマにして学びました。

 大学院修了後は、学んだことを「自殺予防活動」「自死遺族支援」に活かしていきたいと考え、実践しましたが、限界が見えてきました。
私は行政の努力の限界を強く感じ、もっと地域の力を生かした自殺予防活動をしていかないと、成果を生み出せない、虚しいものになってしまうのではないかという不安が強くなりました。

 私は、公衆衛生看護の領域だけではなく、もっと広く地域社会という視点で、自殺予防活動を捉えていきたいと考えるようになりました。

 そのような時に、地域社会研究科「公開セミナー」との出会いがありました。『地域の社会人に大学院レベルの研究分野の学び直しの機会を提供するために、大学院地域社会研究科の授業カリキュラムを公開セミナーとして開放』というご案内を見て、私は心を魅かれました。でも、『高度専門プログラム』ということでしたので、怖気づく気持ちも強かったのですが、思い切って参加させていただきました。

 予想どおりセミナーの内容は専門性が高く、私の理解力では及ばないものでしたが、とてもあたたかい雰囲気の活力のあるセミナーでした。社会人の参加者が多く、先生方が、わかりやすいように内容をかみ砕いてくださり、何より社会人の私たちに対してオープンで、ウェルカムで寛容な雰囲気が、とても居心地がよいセミナーでした。

 私は、自分のことを受け入れていただけかもしれないと思い、このセミナーへの参加が、私の博士課程にチャレンジしたいという気持ちを強くし、地域社会研究科の先生方の懐に飛び込むことを決心させることになりました。
先生にご相談させていただいた時に、「年齢は関係ないですよ。学びたい動機づけが大事なんですから」とおっしゃっていただいたことが、何よりうれしいものでした。

 博士課程での学びはスタートしたばかりで、これからの学びは厳しいものだと思いますが、今は、いろいろなキャリアを積んでおられる同期入学のみなさんと交流し、自分の枠を拡げ、可能性を拡げたいと思っています。

弘前大学大学院地域社会研究科 案内(PDF)

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