留学体験
2005.5.9
佐藤 章子
私は、韓国の京畿大学校へ一年間留学しました。そこでは、交換留学生として京畿大学校語学教育院で韓国語プログラムの授業を受けました。私は初め、初級Iのクラスに入り、一年間で中級I・II、上級Iの四つの課程を修了することができました。
留学生活について京畿大学校の雰囲気や、キャンパスのある水原の街についても含めて紹介します。まず、京畿大学校は山の上にあるので夏は涼しく、冬はとても寒いです。特に語学教育院はキャンパスの中でも一番寒いと評判です。また、生徒数や大学の規模は、弘前大学よりずっと大きく、食堂が三つあり、バスケットコートやテニスコートもあります。おしゃべりをしながら集団でぞろぞろと歩く学生たちや、スポーツをして汗を流す学生たちの姿をよく見かけます。大学祭をはじめ学科ごとのイベントなどがあり、学校の雰囲気は明るく、サークル活動も盛んです。
語学教育院はそんな明るい大学の中にあるので、他の語学学校に通うよりも、現地の友達をつくりやすいというメリットがあります。一年4学期制で、一番初めにクラス分けテストを受けます。もちろん韓国語のテストですが読み書きよりも会話に重点が置かれているようです。授業は月曜日から金曜日まで一日四時間あり、読み書き、聞き取り、会話を総合的に勉強します。先生は五人いらっしゃいますが、どの先生も優しく丁寧に教えてくださるので、初めて韓国語を習う人でもまったく心配はいりません。また、各学期に一度、文化学習という授業があり、ソウルや近郊都市へ先生と生徒全員で出かけます。内容は、エバーランドで遊んだり、戦争記念館を見学したり、韓国の伝統舞踊に用いられるお面を実際に作ってみたりと様々です。一緒に韓国語を習う学生どうし交流を深める機会でもあるので、ぜひ参加することをお勧めします。
次に、水原についてですが、ソウルから三十分から一時間くらい離れたところにあります。大学から高速バスに乗ると、約四十分でソウルの江南に着きます。そこから地下鉄を利用すればソウル市内いろいろな場所に行くことができます。また、学校から、観光客がよく訪れる明洞へ直行するバスも出ているので便利です。水原は、‘孝行’の街として知られ、それを代表するのが華城と呼ばれるところです。東西南北四つの門を中心に水原の街を立派な城壁が囲んでいて、韓国国内のみならず、海外観光客もたくさん訪れます。
最後に、私がこの一年間の留学生活を通して感じたことをお話します。実は私は、留学を決め韓国へ一人で旅立ったとき、韓国語もほとんど話すことができなかったし、韓国についての知識もあまりありませんでした。しかし、一年間の留学生活を終えて帰国するときには、’日本に帰りたくない’という気持ちでいっぱいでした。それは、韓国で過ごした一年間がとても充実していたからです。語学教育院の先生方をはじめ、ルームメイトや、仲良くなった友達と会えなくなるのが辛くて仕方ありませんでした。みんな本当によくしてくれました。韓国の人たちはみんな温かい情を持っています。だから、外国人に対しても優しいし、困っているとすぐに助けてくれます。’おいしい’と褒めるとたくさんくれる食堂のおばさんたちや、一般道路でどんどん加速させる、一見怖そうなバスの運転士さんたちもみんな温かい心を持っているような気がして、私はそんな韓国の人たちが大好きです。私は、機会があれば、また韓国へ行って勉強したいと考えています。もし今、留学しようか迷っている人がいるとしたら、私はぜひ留学することをお勧めします。個人レベルではありますが、留学生を通して韓国人と日本人がもっともっと仲良くなれたら素敵だと思います。