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NZ留学体験記(2006.9〜2007.5) 教育学部 田中 倫子
こんにちは。ニュージーランドと聞くと酪農や羊、自然がいっぱい・・・というイメージでしょうか。私が住んでいたのは最も人口の多いオークランドで、羊<人口でしたがたまに羊にお目にかかることもできました。ダウンタウンを歩いていて目に付くのは中華、韓国、日本などアジアンレストランやブティックの多さ。それだけアジア人もたくさん居て、日本に居るのと近い感覚で安心してシティを歩くことができました。そのほかにもポリネシア諸島からのアイランダーやマオリなど、多様な民族性が混ざり合ってできた独特の雰囲気がオークランドの魅力です。南島や弘前に比べると気候は穏やかといえますが、夏でも朝晩は長袖が必要になるなど「1日の中に四季が詰まっている」と形容されることもしばしばです。
私は1年大学を休学し語学留学していました。大学の正規の講義は受けず、8ヶ月間語学学校で勉強していたので大学生と比べると自由に使える時間が多く、学生生活だけでなくオークランドのいろいろな魅力を伝えられると思います。私が経験したことをできるだけ細かくそのまま書いていこうと思います。
AUT international Houseについて

↑11月ごろのクラスで ↑卒業間際のアドバンスのクラスメート
まず初めに私が8ヶ月の間お世話になった語学学校について紹介します。この学校はAUT附属の語学学校機関で、AUTに進学希望の留学生からvisitor visaでNZに旅行にきたついでにちょっと勉強・・・という人まで世界中から様々な目的で生徒が集まっています。目的によって勉強する期間も人それぞれで、月に1回、月末にある卒業式では10人前後(年末だと20人近い)の生徒が卒業していき、次の週には同じぐらいの生徒が新しく入学してくるという、人の出入りが激しい、逆にいえばそれだけたくさんの人に出会うチャンスがある場所です。月によって変動はありますが、全体の生徒数は100人〜200人ぐらいです。生徒の内訳は、韓国人、中国人、台湾人だけで全体の50%を占めていて、次に多いのがタイ人です。インターナショナルとはいえアジアから来る学生が圧倒的に多く、実際私の友達のほとんどは韓国人です。しかし国籍からみると、ロシアや東欧、スイス、スウェーデンなどヨーロッパから、中東、南アメリカ、タヒチなど・・・本当にいろんな国の人が集まって机を並べて勉強しています。はじめはNZ=異文化を学ぶという頭で学校にいましたが、むしろここは異文化のるつぼ=多文化だ、と感じるようになりました。(これはオークランドの街を歩いてても感じることでした。)
クラスのレベルは入学した日の午前にあるプレイスメントテストで決まります。Elementary、Intermediate1~4、Pre Advanced、 Advancedまで10ちかくのレベルに分かれていて、在学してる学生数やどのレベルの学生の比率が多いかによってクラス分けも細分化していきます(例えばIntermediate4のレベルでもAとBに分かれていたり)。授業はフルタイム(9:30~12:30, 13:30~15:45)とパートタイム(午前だけ)で選択でき、午前のクラスはGeneralEnglishというベーシックな授業です。午後のクラスは選択制で、Generalのクラス、Pronounceを1ヶ月鍛えるクラス、BusinessEnglish、TOEICやIELTS対策コース、NZの文化を学ぶコースなどがあり5人以上の希望者が集まると開設されます。どのクラスも期間は1ヶ月で、月末に次の月のクラスの希望をとります。
勉強ももちろん大切ですが、せっかく恵まれた環境にいるのだから、クラスメートと積極的にコミュニケーションをとって仲良くなるのもひとつの醍醐味だと思います。友達が増えれば学校生活やプライベートも充実してくるし、お互いに英語でコミュニケーションをとるのでおのずと英語力を高めあうようになります。また、学校では毎週末に先生が持ちまわりでさまざまなアクティビティを企画してくれるのですが、美術館や映画鑑賞、普段はいけないようなフェリーで1〜2時間かかる島に行ったり、学校のみんなでサッカーをしたりと、友達や先生と仲良くなる絶好の機会です。もしinternational Houseに行くという人がいたら、ぜひ積極的に参加してみてください!

↑Tiritiriという島で友達・先生と ↑bird sanctuary!Takaheは愛嬌があって可愛いかった〜
半年以上同じ語学学校にいた私は、真ん中のレベルからスタートし、卒業する頃には1番上のアドバンスクラスにいました。初めてのクラスでは先生が言ってることもほとんど理解できず、かといってその度に話をさえぎってたら申し訳ないな・・・と迷ってるうちにどんどん先に進んでいく、といったかんじで毎日ついていくのにいっぱいいっぱいでした。でも聞くは一時の恥!と開き直って質問したり間違うことを恐がらずに積極的に授業を受けるようにしたら、少しずつ耳が慣れ、わかることも自然と増えていきました。帰る月になって何人かの先生に「倫子がいなくなると授業が静かになっちゃうから寂しいよ」と言われたときはすごく嬉しかったし、本当にがんばってよかったなと思いました。使える英語が増えて自信になるたび、自分にはまだまだ使いこなせない英語があることに気づかされる。文法が間違ってても気にせず量を話していくことで逆に頭で考えてるだけじゃ1度も思いつかなかった単語が口をついて出てきたり・・・。新しい発見に鼓舞されながら、有意義に勉強ができたと思います。

↑こんな卒業証書がもらえるよ!卒業式にて ↑友達のうちで宅飲み
左から、韓国人、タイ人の友達と
Avondaleでのくらし
学校に通い始めてから1月あたりまではシティからバスで20〜40分(交通事情による)のAvondaleという場所にすんでいました。オークランドの西南にある地域です。近くにはNew Lynn MallとHenderson Mallという大型ショッピングセンターもあり、バス定期を使えばどちらもタダで行くことができ、とても便利でした。日曜になると近くの競馬場で朝早くからFlea marketがひらかれています。良質な食材は朝にだいたい売れてしまい、遅く起きる私は一度もフレッシュな野菜・果物を見たことはありませんが(笑)魚貝類、子供服やアクセサリー、中古の洗濯機まで日用品は何でも売っていて、見ごたえは満点でした!
ホスト先は50歳のVivianという女の人がbaby sittingをしながら1人で暮らしている平屋建ての家でした。 そこに私用の部屋ともう1部屋をFlat用に空けていて、私がくる前はのべ20人近くの日本人をお世話してきたそうです。ここを引っ越すまでの3ヶ月の間、インド人やtraveler visaできた日本人、そしてVivとくらしていました。

床で寝ちゃったOliverくん 朝ゴハンを食べるLuca デザヤちゃん。ハーフマオリだそうです
↑朝も夕方もこんなに可愛い子どもたちに囲まれて!!もう子ども好きの私にはたまらない環境でした
朝は起きると子供たちがTVをみたりご飯を食べていて、その横でシリアルかパンを適当に食べます。夕方に家に帰ってくるとたいてい近所のおばさんやVivの友達が居てお茶を飲んでいて「おかえり〜。学校はどうだった?」と迎えてくれます。家の中は常に人が居て、誰かしらの声が聞こえてくるという感じで、初めはそれがとてもありがたく、あったかく感じました。英語の訛りも多様で、スリランカ人、アフリカ人、サモア、トンガなどなど。ある意味学校よりもここで一番私の耳が鍛えられたのではないかと思っています。学校で1日勉強してきた英語よりも家に帰ってから聞く英語のほうがずっと難解で、いくら先生や留学生とコミュニケーションが取れると思っていても、実際のところ自分は「まっだまだ」なんだなぁと感じることばかりでした。Vivの家にいることでたくさんのネイティブの人、移住した人たちと出会い、話をする機会に恵まれました。毎日が刺激的で、NZの生の文化に触れられた貴重な時期だったなと思います。
でも残念ながらそのにぎやかでパーティの多い環境に次第に疲れてしまい、さらに通学に時間がかかるということもあり、年末に引越すことにしました。
City flat探しと新居
新しいFlat探しに利用したのはQueen st.にあるEast windという日本の情報センターです。フラットメート募集の掲示、ワーキングホリデーの日本人向けの様々なアルバイトやファームステイの掲示、日用品や携帯電話の売り買いなど・・・日本人同士でとにかくいろんな情報交換ができる場所です。(オークランドはNZの中でも日本人が大勢いるので簡単に日本人のコミュニティに参加することもできますよ!私は1度Domain parkで現地に住んでる日本人の方にラグビーを教えてもらいました。) 先生方に薦められたのはAUTの寮で、はじめはそこに引っ越すことも考えたのですが、もっとレントが安く収まるシティのflatを探すことにしました。また、International Houseの学生はAUTの寮に入るといっても大学の学生と一緒にシェアできることはあまりないようだったので、それよりなら自分で現地のキウィやほかの語学学校に通う学生と暮らせるようなflatを探そう!と思ったわけです。そうして見つかったのは同い年で大学生の中国人2人(Wayne とAlex)と、Wayneのお母さんが暮らしているアパートで、そこで帰国までの約5ヶ月間を過ごしました。2人の大学生と語学学校に通う私、そして仕事をしてるお母さんとで生活リズムはバラバラで、1日に1回しか会わないなんてことも珍しくない生活でしたが、同じアジア人ということもあってかすぐに仲良くなり、時間があったときは夕飯を一緒に食べたり、遊びに行ったりしてホントに楽しく過ごしました。学生の2人は高校生のときからNZにいるので英語もペラペラで、普段の会話から「いや、ここはこうじゃなくてこう言うんだよ。」と教えてもらったり、仲良くなりすぎてたまにケンカもしましたが、とにかくいろんなことを教えてもらったなあととても感謝しています。

↑ここが住んでいたアパート。広くはないけど住めば都! ↑ソファーでくつろぐフラットメート(笑)
市内バス
市内のちょっとした移動には青×シルバーのLinkバス($1.6)か、無料のCITY CIRCUITバスが便利です。駅や情報センターでパンフレットをもらって、bus stopや経路を把握しておくと、行動範囲も広がって市内探索が楽しくなると思いますよ!シティに引っ越してからは主にスーパーで買い物をするのによく利用していました。何ヶ月か暮らして生活に慣れてくると、マンネリに感じることがあるかもしれません。(実際私は8ヶ月間の間、同じ語学学校にいたので、そうでした)そういうときこそ私はどんどん外に出て行くことをお勧めします。一人が不安であれば友達を誘って、市内をぐるぐる回るバスでチープに市内観光するもよし、気になったらバスから降りて散策してみるのもよし。万が一道に迷ってしまっても人に聞けばいいのです。日ごろ自分が勉強してきた英語を試すつもりで、ちょっと勇気を出して歩いてみると、とてもいい勉強になりますよ。私は友達とmallに行ったり、一人で遠出してちょっとした小旅行気分を味わったりしていました。
最後に
この体験記を読んでる皆さんのほとんどは、留学するにあたってのいろいろな情報を集めたり、留学しようかどうか悩んだりしているのではないかと思います。留学した私が薦めるのは、やはり「すること、してみること」です。お金がかかったり、親の説得も大変、それに何があるかわからない・・・と行く以前に越えなければならないハードルも人それぞれあると思いますが、たとえたった2週間の留学だったとしても、そこで得られる経験や強い感動は、決してお金では買えないし、換えられないステキなものです。また私は4年の後期から休学して留学するという、ハンデも多い選択をしました。それでも留学して本当によかったなと、後悔はありません。行ったことで自分のものの考え方も大きく変わりましたし、うまく言えないのですが、「ものを見る目」が養われた気がします。あっちにいってしばらくは日本が恋しくなったり、学校の勉強や文化の違いに戸惑いましたが、そこを越えればその国の文化に触れることや、とにかく人と話をすることが楽しい!!と感じるようになるはずです。そうなればしめたものです。また、留学という時間は意外にも新しいことを吸収すること以上に、自分を見つめ直す機会や時間がたくさんあるように思いました。この留学でできた思い出と友達は、私にとって一生の宝です。
皆さんが悔いのない道を選べること、留学先でかけがえのない時間を過ごせることを祈っています。
2007年7月16日