ニュージーランド留学近況報告
人文学部人間文化課程 石川 尚志
姉妹校のオークランド工科大学(AUT)に交換留学生としてやってきて約三ヶ月が経ちました。簡単にその様子をお伝えしようと思います。
1.オークランド
オークランドは北島にあるニュージーランド最大の都市です。南島すべての人口より、オークランドの人口の方が多いというくらい大きな都市です。日本で言うと仙台くらいの規模だと思います。
私は六年前にもここで二週間だけ語学学校に通ったことがあるのですが、そのときと比べて大きく違うのは、「人」です。オークランドは当時から国際的な都市として有名でしたが、アジア人は今ほど多くありませんでした。現在は、街を歩いている人の半分以上がアジア人で、特に中国人と韓国人が多いです。メインストリートであるクイーンストリートには韓国料理店や中国料理店が数多く見られます。また最近では中東からの移民も増えてきているようで、まさに「人種のサラダボウル」といった感じです。
また、ひとたびシティから離れれば、緑がたくさん見られるのどかで閑静な住宅街が広がっていて、自然と共存したバランスのよい過ごしやすい都市です。世界の過ごしやすい都市ランキングで上位にランクされているのもうなずけます。
↓オークランドの様子(スカイタワー&デボンポート)

2.AUTでの授業
私が今受講している講義はEnglish for Academic Study(EAS)と呼ばれるもので、留学生や英語を母国語としない人たちが受ける授業です。一般の講義を受けるために必要な英語力を付けると同時に、それをどのように講義で使いこなすかを学ぶ授業です。クラスはそれぞれReading、Listening、Writing、Speakingのよっつがあり、週二回ずつ各二時間受講しています。具体的にはレポート・エッセイの書き方、プレゼンテーションの仕方、ノートの取り方、スピーチの仕方などを学んでいて、弘大でいう基礎ゼミのようなものです。この講義を無事に終了した上で、自分の興味のある講義を受けることができます。
クラスメートはとてもバラエティーに富んだ顔ぶれです。私たち日本人の他に、中国人、台湾人、韓国人、アフガニスタン人、イラク人、ロシア人、エチオピア人、サモア人、そしてニュージーランド先住民であるマオリ人がいて、年齢層も10代から60代と幅広いです。講義自体はとてもわかりやすく、グループワークやディスカッションも多いので、とても活発で充実した内容になっています。日本ではただ教授の話を一生懸命に聞いて、ノートを取るといった感じですが、こちらでは学生が積極的に講義に参加する形式なので、とても刺激的です。
↓クラスメートの皆さん

↓AUTタワー(ここで勉強しています)

3.ホームステイ
私はシティからバスで20分ほどのところのお宅でホームステイをさせてもらっています。ホストファザー、マザー、シスター、ブラザー(アメリカに留学中)、四人のステイメイトと猫一匹という大所帯です。ファザーとマザーは音楽好きのとても親切な方々です。いつも私たちに気さくにいろいろ声をかけ、英語を話す機会を増やそうとしてくれるので、英会話のいい訓練になっています。また熱心なクリスチャンでもあり、いつも聖書について語ってくれるので、キリスト教についていろいろ学べるだけでなく、いいリスニングの特訓にもなっています。自分も夕食の準備を積極的に手伝うなどして、英語を話す機会を増やすようにしています。ファザーとマザーは二人とも働いているのですが、ファザーが先に帰ってきたときは、彼がディナーの支度をします。休日は夫婦揃って、庭や家の手入れをし、マザーだけに家事を押し付けることはしません。まさにkiwi husbandです。
ステイメイトは韓国人二人、台湾人二人です。一緒に勉強したり、卓球をしたりして楽しく過ごしています。もちろんすべて会話は英語なので、お互い良いスピーキングの練習になっています。困ったときはお互い助け合うこともできるので、ステイメイトがいるのは学習面でも生活面でも、大きな利点だと思います。
ホームステイは生のニュージーランドの生活を味わえるだけでなく、英語を使う機会にこと欠かないので、毎日充実した日々を送っています。
↓ステイメイト&ホストファザー、シスター、マザー

↓ホストファミリー&飼い猫

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4. Midterm Break
ニュージーランドの大学では、学期のちょうど真ん中に二週間ほどの休みがあります。その休暇中の様子をお伝えします。
・ Easter Holiday(復活祭)
キリストが復活したとされている日で、金曜と月曜が休日で四連休になります。金曜と日曜はほとんどの店は閉まってしまいます。ファザーとマザーは熱心なクリスチャンなので、当然私たちを連れて教会に行きました。そのあとはのどかな港町であるデボンポートに行き、ランチを楽しみました。その日はちょうどシスターの誕生日でもあったので、夕食はかなり豪華でした。たまご型の巨大チョコレートを食べたり、Easter Holidayならではのゲームをしたり、家にあるスパを楽しんだりしました。


・ ニュージーランドのビーチ
ニュージーランドのビーチはとても美しいです。休み中にMuriwai BeachとLong Bayというビーチに行ってきました。海の色が非常にきれいです。気持ちいいくらいの青だったり、エメラルドグリーンだったりします。また砂浜にごみがほとんどなく、訪れる人たちの環境に対する配慮も感じました。

・ Whangara (Gisborne)
ニュージーランド映画として最も有名な『クジラの島の少女(The Whale Rider)』のロケ地であるWhangaraというマオリの村に行ってきました。この村は、Gisborneという北島の東海岸の都市の近くにあります。Whangaraは、Paikea(Whale Rider)を先祖とするマオリが住んでいる村で、映画(Witi Ihimaera原作の小説)の内容のもととなっています。また、ここは観光地として作られたマオリの村ではないので、本物のマオリ文化に触れることができ、非常に有意義なツアーでした。

? AUTへの留学を考えている皆さんへ
留学をしようかどうか迷っている人は多いと思います。経済的なこと、就職のこと、卒業に関することなど、考えることがたくさんあるからでしょう。自分も同じことで悩みましたが、今実際に留学をしてみて本当に良かったと思っています。英語以外にも、様々な点において学ぶことが非常に多いからです。
大事なのは“後悔”しないことではないでしょうか。もし留学をしないまま卒業してしまったら、“後悔”することしかできません。留学中に何か失敗することはたくさんありますが、それによって“後悔”することはありません。なぜなら、そこから“反省”をし、何かを“学び”、自分を“成長”させることができるからです。“後悔”することからは何も学ぶことはできないと思いませんか?
具体的なことについてですが、ご存知の通り、交換留学生として留学するには大学側が提示するTOEFLの点数をクリアしなければなりません。少しでも留学を考えている人は、ぜひ今すぐ受験してください。私は留学を決意するまで一度も受けたことがなかった上に、書類提出の期限まで、たった一回しかチャンスがなかったので、とても焦りました。受験したことがある人はわかると思いますが、TOEICやTOEFLなどのような試験は、調子がいいときと悪いときがあります。もしその悪いときにそのたった一回があたってしまっていたら、自分はここにいなかったでしょう。考えるだけでもぞっとします。チャンスは多いほうがいいと思います。
あと、日本にいるうちにやっておいたほうがいいと感じるのは、TOEFL以外の英語の訓練です。講義では、教授は当然ノーマルスピードで英語を話すし、クラスメートも数年間ニュージーランドに住んでいる人がほとんどで、英会話に苦労がない人たちばかりです。私はこちらに来る前は、人文学部の英語実習を毎学期受講していたのに加え、カーペンター先生や上松先生の授業を受けたり、ハンナ先生との相談の際は英語を使ったりなどしていました。その甲裴があってか、最初からなんとか授業にはついていくことができました。留学後の効果を上げるためにも、できる範囲でこのようなことをやっておいたほうがいいのではないでしょうか。英語実習などの他にも、留学生と一緒に国際交流科目に参加したり、チューターをやってみたりすることも非常に効果的だと思います。
留学はほとんど学生のうちにしかできないことです。興味がちょっとでもある人は、国際交流センターで情報を集めたり、親御さんに相談してみたりなど、まずは「行動」をしてみて下さい。決して“後悔”はしないようにしましょう。
The smallest good deed is better than the grandest good intention!