平成21年 学部別検証結果

学部(ホームページ) 結果詳細 学部(ホームページ) 結果詳細
人文学部 詳細 教育学部 詳細
医学部(医学科) 詳細 医学部(保健学科) 詳細
理工学部 詳細 農学生命科学部 詳細

卒業生・企業アンケート詳細

平成21年卒業生・企業アンケート結果の詳細は こちらのページから

人文学部

問4
人文学部の場合、入学後に自分の関心のある分野を見つけていく例が多い。
70%が「満足」、「どちらかといえば満足」としているのは順当な数値と考える。
問5
「十分」、「不足だが学習、研究はできた」と答えたのは固定的な学生実習室等を持っている分野の卒業生が主であると推測する。そうでない学生からは近接する他学部に比べ、学生の「居場所」が「少ない」、または「無い」という意見を聞く。1昨年の改修工事で学生用の「共通学習スペース」を5室、学生サロンを設置した。それ以後に卒業した学生がどのような感想を持っているかを知りたい。
問6
文系サークル、体育系サークルで事情が異なり、一概にコメントは困難。
問7
「十分」が50%、「問題はなかった」をいれると70%と、全学で最も高い。各教員の熱心な指導を反映していると考える。
問8
「よい方に」、「少しはよい方に」変わった、が合わせて90%であることに安堵している。
問9
「何かが身についたとは思わない」という回答数(755)が重要。大学生活に何を求めて入学し、どのような努力をしたか、それに対する教員の指導が十分であったか否かを検証する手がかりが必要。
問10
「身に付いた」、「どちらかといえば身についた」の割合が低い。入学当初の学生に教員が想定している「常識」、「基礎学力」と、学生が持っている知識、学力が噛み合わなくなってきていることを改めて認識する必要がある。
問11
共通教育の趣旨が概ね理解されていると考える。
問12
「一概に言えない」、「あまり役にたっていない」、「役にたっていない」等の否定的回答が多いのは、特に思想、文学、芸術等を選考した学生には予想されるところである。
問13
約70%の肯定的な回答は予想される数値である。
問14
「専門的学力」を深めようとすれば大学院までの勉学継続が必要になってきていることを、この回答は反映している。
問15
「研究室・ゼミナールの活動」が最も多いことは嬉しい回答である。
問16
社会人入学希望者への対応を考えたい。

教育学部

問4
前回のアンケート同様、教育学部の場合、全体よりも満足度が高い。
問5
前回のアンケートより満足度が低下している。今年度から開始された改修工事が完了した後に再度検証したい。
問8
教育学部は他学部に比して肯定的評価が高く、前回のアンケートよりも肯定的評価もあがっている。
問12
前回のアンケートよりも肯定的評価があがっている。今後も継続して努力したい。
問13
教育学部は他学部に比して肯定的評価が高い。

教育学部校舎は、平成21年度より耐震改修工事を行なっている。完了までには、最低3カ年を要するが、自由記述等で多く指摘されている施設・設備の不満が改善されることを期待している。

医学部医学科

アンケートの結果は平均回収率が20%弱と低いが、概ね妥当と考える。

「教育に対する満足度」や「設備などが充分か」(問4、問5)においては前回の調査や他学部との比較においても低く、特に問5に対しては顕著に低い結果になった。この主な要因は、ここ数年にわたる改修工事よるものである。この工事による影響は、騒音などによる授業(試験を含む)の妨げ、医学科の教育・研究施設(講義室、実習室、図書館、自習室など)の利用制限、さらには各所における通路の通行制限など広範囲に及んだ。このことはアンケートの自由記述や医学科独自のアンケート調査でも同様である。謙虚に反省するとともに今後はこのような事がないように努める必要がある。

「身についた事」(問9)において上位3つに選択された項目は医学教育において必須である(後述)。「大学での経験が役に立っているか」(問12)でも前回の調査や他学部との比較においても顕著に高い結果となった。これは医師に対する社会的要請によるものであり、この10年間で医学教育を取り巻く状況は劇的に変化してきた。例えば、コミュニケーション能力・人間性の向上をはじめとして実践的な医療技術や知識の修得が学生に求めらてきている。このためカリキュラム改訂をはじめ授業・実習形態や実施方法などに対して様々な改革に取り組んできた。これらの成果は本アンケートのみならず医師国家試験の合格率などにも表れている(最近では80医科大の中で常に30位以内、特に2008年における新卒者では全国第2位)。

医学部保健学科

問4「教育内容に、全体として満足していますか」に関連して
弘前大学で受けた教育内容に対する満足度では、「満足」「どちらかというと満足」が合わせて約62%であり、全学部平均(66%)をやや下回っていた。前回アンケートでは75%(保健学科)であったことから、学生の教育内容に対する満足度は低下したように見えるが、選択肢として新設された「一概に言えない」に28%の回答があったため、単純比較はできない。
逆に、「満足していない」「どちらかといえば満足していない」の割合は前回アンケート時25%から今回10%と減少した。しかしその評価については前述と同様である。
問5「学習や研究に係る施設、設備、備品は十分でしたか」に関連して
「十分だった」と回答したのが16%であったが、「不足していたが学習や研究はできた」と合わせると51%を占めた。しかし、全学部平均は59%であり、他学部と比較すると充実度への評価はやや低い結果となった。
一方、「不十分で学習や研究ができなかった」「不十分で学習や研究がやりにくかった」は合わせて19%であり、全学部の平均値とほぼ変わらなかった。
これらの結果は、どちらかと言えば教育・研究設備等に対する不足を感じさせるものであるが、現在、保健学科では種々の設備・備品等の整備が進められているので、これらを学生の学習や研究に最大限活かしていけるよう、引き続き改善に向けた努力を要すると思われる。
問6「課外活動に関わる施設、設備、備品は十分でしたか」に関連して
「十分だった」「不足していたが課外活動はできた」を合わせて47%であり、全学部中で平均的な評価であった。

問7「就職活動への支援は十分でしたか」に関連して
「十分だった」「不足していたが就職活動に問題はなかった」を合わせて64%であり、全学部平均(57%)を上回っていた。
合同病院説明会をはじめとする医学部保健学科独自に行ってきた就職支援活動が反映された結果かもしれない。
問8「学生生活によって、自分が良い方向に変わったと思いますか」に関連して
保健学科の83%の人たちが良いほうに変わったと回答しており、全学部平均(84%)とほぼ同様であった。
問9「共通教育(21世紀教育)・専門教育全体を通して身に付いたと思うもの」に関連して
他の多くの学部と同様、「教養・知識」が21%で最多であったが、「特に専門的な知識と技術」「職業上役に立つ知識と技術」がともに15%で続いているのが特徴的であった。
医学部医学科についてもほぼ同様の傾向であることから、この結果は医療専門職の養成という医学部教育の特徴が反映された結果と思われる。
問12「特に仕事に関わることで、弘前大学で学んだことや、大学での経験が役に立っていると感じますか」に関連して
「非常に役に立っている」「役に立っている」を合わせると77%と高い数値であり、全学部平均(60%)を大きく上回った。医学部医学科についてもほぼ同様の傾向であることから、問9と同様、医学部教育の特徴が反映された結果と思われる。
問13「仕事以外の日常生活の中で、弘前大学で学んだことや、大学での経験が役に立っていると感じますか」に関連して
「非常に役に立っている」「役に立っている」の合計が52%と、全学部平均(62%)を下回り、全学部中で最も低い値であった。医学部保健学科の教育カリキュラムは、医療職者の養成に関する種々の指定規則等の関係で他学部に比べると過密な傾向があり、専門的職業に関わる学びが優先された結果であるかも知れない。
問14「今後どの分野の教育を充実するのが望ましいと思われますか」に関連して
特に「深い専門的学力」を望む卒業生が、他学部に比べて多い傾向が認められた。医療専門職としての知識や技術の向上のために、これらの基礎を固める必要性を大学に求めていることの表れと考えられる。
これに続いて「幅広い基礎的学力」「技能系学力(情報処理・英語・スポーツ等)」の充実があげられているが、これらも上述と同様の理由によるものと思われる。
問15「学生生活を通じての人間形成のために、どの分野の支援を充実させることが望ましいと思われますか」に関連して
「部活・サークル活動(スポーツ中心)」と「研究室・ゼミナールの活動」の充実を望む意見が多く、これは他学部と同様の傾向であった。
問16「今後なんらかの形で再び本学で学ぶとしたら、どのような機会にしたいと思いますか」に関連して
「資格など修得のための特定の技術的・専門的知識を学ぶ機会」が58%を占め、全学部(55%)同様、最多であった。弘前大学にキャリア教育の充実を望む声の表れかもしれない。

理工学研究科

問4
TAの増員配置等の対策により、若干の改善が見られたのではないかと思います。また、H18年度の学科改組では基礎重視、演習の増加といった方針でカリキュラムを作成しました。その効果が表れるのは次年度以降ですので、その結果を待ちたいと思います。
問5
満足度は比較的高いように思いますが、自由記述では否定的な意見も見られます。優先順位付けとコストパフォーマンスの結果と言えばそれまでですが、細部までの目配りも重要ということでしょうか。
問6
課外活動の設備等については、ようやく昨年度から順次整備が始まりましたので、今後の改善を期待しているところです。
問7
理工学部では満足度は高いのに不満も多いという二極化が見られます。景気の後退で企業等も余力が無くなってきており、理工系の旧来の考え方では対応が難しくなってきています。取り組みの甘い学生に対する指導といった支援が必要ではないかと思います。また、地元の就職先が少ないことも一因かもしれません。
問8
文系に比べ理系の満足度が低いように思いますが、ゼミ等の活動の差でしょうか。問15の結果に見られるように、研究室やゼミ等の活動の充実も含めた、今後の検討が必要かと思います。
問9~11
知識への要望が比較的低いのにもかかわらず、一番身についたのが知識という結果になっています。目的と実施方法についての今後の充分な検討が必要なのではないでしょうか。
問12及び問13
科学・技術の進歩は目覚しく、大学での全般にわたる理解はますます難しくなっています。理工系が低いのはそのせいではないでしょうか。このような場合、ものをいうのは基礎力であり、基礎力に裏打ちされた応用力を磨くことが重要となってきます。H18年度の学科改組では基礎の重視を打ち出しており、より高度な専門教育は大学院でという方針ですので、今後の結果を待ちたいと思います。さらにこの考え方は生活全般にも通じることですので、問13の結果についても同様に考えています。
問14~16
深い専門と幅広い基礎というのは両立し難いものですが、理工学部ではそれらが同等に求められています。そこで理工学部では学部と大学院を同一ライン上に置き、この実現を図りたいと考えています。研究室・ゼミ活動の充実についても学部後半から大学院では可能であり、大学院教育の重要性についても積極的な広報を進めています。問16に関しても社会人を対象としたコースを大学院に設置し、社会人がより入学し易い環境整備を進めていますので、期待に応えられるのではないかと思います。

農学生命科学部

「学生生活によって良い方向へ変わったか」という設問に対して、農学生命科学部の約8割近くの卒業生が「満足している」「どちらかといえば満足している」と回答している。そして、身についたと感じた項目について、約半数の卒業生が「教養・知識」「物事を考える多角的な視点」「特に専門的な知識と技術」の順で挙げている。これらの結果は、理系他学部と比べてもよく似た傾向を示している。これらの結果は、農学生命科学部を含めて本学が目指している教育が大学教育として機能していることを示している。しかし、「受けた教育内容に満足しているか」「施設、設備、備品は十分だったか」という設問に対しては、肯定的な評価をした卒業生の割合が6割前後に低下しており、学部として無視できない評価と受け取っている。

教育内容の改革として、農学生命科学部では平成20年度に従来の4学科から5学科新体制に改組し、教育体制を整備したところである。「今後どの分野の教育を充実するのが望ましいか」「再び大学で学ぶとすればどの分野か」という設問に対する回答では、職業的・専門的知識技能に結びつく回答の割合が圧倒的に大きい。これらのことを背景として、新5学科の教育体制は、専門基礎と実習・実験・演習を重視してカリキュラムを構築している。学年進行後に卒業生による評価を受けながら、教育内容・体制の改善に努めていきたい。一方、「施設、設備、備品」に対する卒業生の不満が示されているが、平成19年度から学科あるいは学部教員へ、学部活性化経費を配分しながら、農学生命科学部の教育・研究に必要な実験機器の整備に努めているところである。

「就職活動への支援は十分か」との設問に対して、肯定的な評価をした卒業生は回答者の半数を下回った。本学部に対する評価が他学部に比べても低かったことに留意しなければならない。今後、学部の就職支援体制を見直し、学生の支援に重点を置いた体制の整備を進めていきたい。

教育情報データ一覧

学生生活アンケート
学業、進路、人間関係と学生生活、健康、経済等など学生生活実態調査アンケート
卒業生・企業アンケート
卒業生の在学時の教育内容・就職活動など学生生活の満足度や、採用企業等の卒業生の印象など弘前大学を客観的に評価したアンケート
授業評価アンケート
学部・学科等の教育方法等改善を目的とした、学生が授業を評価するアンケート