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短命県返上へ本気

中路 重之(ナカジ シゲユキ/Shigeyuki Nakaji)
弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座
教授・医学博士
癌の疫学、地域保健、公衆栄養、産業保健、スポーツ医学

医学部は人からありがとうといってもらえる医師になれる学部

青森県は、平均寿命が日本の都道府県中最短です。これを改善するために、私たちは、社会医学講座を中心に青森県での健康教育を長年にわたって実施してきました。 中でも弘前市での生活習慣病予防と健康の維持・増進、寿命の延長を目指した「岩木健康増進プロジェクト」は青森初の大規模プロジェクトで、2005年に始まり、以後10年間にわたり継続・実施してきました。 このプロジェクトには学部生も多数参加し、これに参加したことがきっかけとなって、関東や関西などの出身者が、青森の地域医療に飛び込んでいった例が数多くあります。

医学部は、人を助ける、人のために尽くせる、世の中のためになれる、人からありがとうといってもらえる医師になれる学部です。 世の中では医師不足による勤務医の過労などが話題となっていますが、そうした問題は必ず解決されます。 それ以上に、毎日毎日が自己実現に結びつき、自分を向上させ、それが患者さんをとおして世の中の役に立つ医師になるということに誇りを持ってほしいと思います。 そうした志の高い人こそ私たちが迎えたい人材です。

弘前大学大学院医学研究科社会医学講座 中路 重之(ナカジ シゲユキ/Nakaji Shigeyuki)

岩木健康増進プロジェクト

短命県ワーストワンといわれる青森県。この短命県を返上しようと、「岩木健康増進プロジェクト」が立ち上げられ、本プロジェクトは弘前大学、弘前市(旧岩木町)、 青森県総合健診センター等の連携の下、弘前市岩木地区住民の生活習慣病予防と健康の維持・増進、寿命の延長を目指して企画。2005年に始まり、 以後11年間にわたって大規模住民合同健診を実施してきました。それが約600項目に及ぶ世界でも例を見ない健康ビッグデータとして蓄積。 これにより、2013年に文部科学省から革新的イノベーション創出プログラムであるCOI(センター・オブ・イノベーション)の採択を受けました。

弘前大学が国家的プロジェクトとして、全国12の拠点のひとつに選ばれたのです。 今後は、このビッグデータを活かし、青森にとどまらず、健康づくりの波を全国、そしてアジアをはじめとした海外にまで広げ、プロジェクトで得たビッグデータを人類の普遍的なものとして発信していきます。

弘前大学COI研究推進機構
弘前大学医学部社会医学講座

地域医療を支える弘前大学医学部の取り組み

弘前大学医学部には、全国で27施設、東北地方に3つしかない高度救命救急センターがあります。 そこにはケガなどで瀕死の重傷を負ったり、脳溢血や心筋梗塞などで1分1秒を争ったりする患者さんが搬送されてきます。 また専門各科では、難病患者などの命を救うために専門医や様々な医療スタッフが懸命の努力を続けています。

弘前大学医学部は、現在112名(※平成28年4月入学者)という、全国でも最大規模の募集定員数を持つ学部となっています。 入試は、一般選抜、AO入試、学士入学の3つですが、一般選抜(定員62名)では12名が青森県定着枠(出身地は問わないが卒業後青森県で働く者)、 AO入試(定員50名)では30名が青森県内枠(青森県の高校卒業者)、学士入学制度では20名中5名が青森県内枠というように、約半数を青森県内の出身者としています。

「学士入学」で入学した学生は2年次前期から専門教育のみ5年、一般入試、AO入試で入学した学生は、21世紀教育と専門教育の6年間一貫教育を行っています。 弘前大学医学部が、県内出身者、あるいは青森で地域医療に携わろうとする人に、大きく門戸を開いているのは、青森をはじめとする地域医療の現場での医師不足が深刻化しているためです。 地域枠を設けることで、地域医療を支える人材の養成を目指しています。

弘前大学医学部医学科ホームページ

弘前大学COI ヘルシーエイジング・イノベーションサミット2016

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