弘前大学

「知財塾」を開催

2014.12.24

 弘前大学知的財産本部は、12月5日(金)に医学研究科基礎棟1階大会議室において、医薬品・バイオ系ビジネスの特殊性を踏まえた戦略的なライセンス契約交渉や、アライアンスの基本原則、事業開発プロセスにおいて大学が留意すべき点など、創薬関連アライアンスにおける実践的な知識に触れ、理解を深めていただくことを目的とし、「知財塾」を開催しました。

 当日は、国内及び外資系大手製薬企業においてアライアンス業務責任者を歴任した、有限会社医薬ライセンス研究所 代表取締役 岩並 澄夫 氏を講師に迎え、「成功する創薬関連アライアンスの実践講座」と題しご講演いただきました。岩並氏からは、産学連携の現状の概観やアライアンス基本原則及び実施プロセス、事業開発プロセスにおいて大学が留意すべき点等について解説いただき、より良いアライアンスの推進のためには、研究の形を工夫し製品・技術の市場価値を向上させること、併せて、不利にならない契約書を締結し、それから具体的な作業に入ることが必須であること等について解説がありました。

 また、研究開発と事業開発は産学連携の両輪であり、製品・技術の導出と提携の成否の命運は、研究戦略・開発戦略・特許戦略で形作られ、アライアンス戦略とその実践結果で決定されるため、研究開発段階から常に提携を意識して活動する必要がある旨、説明がありました。

 37名の参加者は、医薬品・バイオ系ビジネスの特殊性を踏まえたアライアンス戦略や特許戦略等について熱心に聞き入っており、具体的な事例に基づいた質疑応答も活発になされ、実践的なアライアンス戦略について理解を深める有意義な場となりました。

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