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弘前大学 研究・イノベーション推進機構 学術講演会「科学を学ぶ ~日本語と英語~」を開催

 弘前大学研究・イノベーション推進機構は,平成29年10月18日(水)に弘前大学創立50周年記念会館において学術講演会を開催しました。
 今回は,2000年のノーベル化学賞受賞者で筑波大学名誉教授 白川 英樹 氏を講師に迎え,「科学を学ぶ ~日本語と英語~」と題し御講演いただきました。
 講演では,ノーベル賞受賞後の取材時に「アジア諸国において、日本人のノーベル賞受賞者が多いのはなぜか」 という質問を受けたという白川氏。受賞当時,とっさに「日本人は日本語の教科書を使い,日本語で学んでいるからではないか」と答えたそうです。
 この回答が独りよがりではないかと思っている中,作家の丸谷才一さんが書かれた『言語を「伝達するための道具」と「思考のための道具」に区別すると,「思考のための道具」としての日本語がなおざりにされている』というコラムに出会い,受賞当時とっさに答えたことは正しかったと思ったと話されました。実際,日本以外のアジアの学校では生活に用いている母語と学校で学ぶ言語が異なる地域が多い中,日本では生活も学校も母語である日本語を使っているので,「思考の道具」が母語であり,より深く理解ができると話されました。
 事実,これまでノーベル賞を受賞したアジア人の数を見てみると,母語の大学で学び研究した日本人が,他のアジア諸国より多く受賞していることを紹介されました。
 「英語はコミュニケーション言語として学ばなければならない」としつつも,「まずは母語でしっかり学び,深く理解し,核心を突く考えを身に付けることが大切である。」とし,日本人は母語である日本語をしっかり身に付け,まずは日本語できちんと考え理解することが大切である,とご講演されました。
 白川氏の講演を聞きたいと集まった学生や市民約300人は約1時間の講演中,メモを取るなど真剣に耳を傾けていました。

■リンク
http://www.innovation.hirosaki-u.ac.jp/activity/gakujyutukouenkai291018

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