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平成25年度秋季入学式告辞(平成25年10月1日)

平成25年度秋季入学式告辞(平成25年10月1日)

厳しい暑さの夏も過ぎ、ようやく秋の気配が感じられる今日この頃になりました。そんな中、ここ弘前大学事務局大会議室において、平成二十五年度秋季入学式を挙行できることは、私たち弘前大学学生・教職員にとって大きな喜びとするところです。本日入学の日を迎えられた学部学生二十名と大学院生十五名の皆さんに対し、弘前大学の全構成員を代表して、心から歓迎の意を表する とともに、お祝いを申し上げます。皆さん、入学おめでとうございます。
さて、大学の最大の使命は教育にあることは言うまでもありませんが、やがて皆さんが学士あるいは修士・博士の学位を得て卒業され、日本社会の、あるいは世界のリーダーとして活躍することが、弘前大学における教育の最大の目的であります。そのために私たちがなすべきことは、皆さんが意欲を持って学び、可能な限りの成果を挙げることができるように支援することであり、皆さんは、その支援を最大限に利用して自らを育むことが教育の本当の姿であると、私は信じています。したがって皆さんは、教育の主体は自分にあることを改めて思い起こして下さるようお願いします。例え学部レベルの教育であっても、講義や実習などで教わることを吸収するだけにとどまっていては本当の教育とは言えないのです。講義や実習などの中心となるであろう、既に確立された知識や技術を、皆さんは、さらに発展させていく使命を負っていることを強く意識していただきたいと思います。具体的には、授業で習ったことを契機に、自ら学問を深めていくことを実践しなければなりません。
最近、我が国の企業の中には、新規採用においても、日本人ではなく外国の若者を雇用する例が少なからずみられるようになりました。製造業を中心として、安価な労働力を求めて外国人を雇用する場合もあるでしょうが、それにとどまらず、今や我が国の産業や政策の対象は世界規模になりつつあり、そのことが外国人を求める企業が増えている原因です。また、特に地方の大学は、地方の自治体や企業で活躍する人材を多数送り出していますが、地方で活躍することが、今や世界レベルで仕事をすることにつながる時代になりました。大学院においては、世界で他にはない研究成果を求めた努力が続けられるのは当然のことですが、学部教育においても、世界的視野を持って活躍する人材に皆さんが育つよう、社会から求められています。
弘前大学では、皆さんが世界的視野を持って活躍する人材に育っていくことを目標として、様々な取組を実施しています。このような大学の取組を十分に活用して、また、自らの努力を重ねることで、やがて皆さんが社会のリーダーとなり、国際社会に貢献する人材になって下さるよう願って止みません。また、本日の入学式では、十人の海外からの留学生を迎えることができました。留学生の皆さんの存在は、我が国の学生にとってもさまざまな意味で刺激となり、私たちが目指す教育の国際化に大いに貢献することでもあります。留学生の皆さんも、我が国の学生と大いに交わり、広い意味での学びの成果を挙げていただくよう願っています。
この秋季入学式は春の入学式に比べると参列者も少なく、華やかさには欠けるかもしれませんが、皆さんに対する、私たちの歓迎とお祝い、そして期待の気持ちには、いささかも劣るところはありません。また、この会場では、弘前大学の六〇有余年の歴史を造って来られた十二人の歴代学長も、私の後ろから皆さんを見守っておられます。この入学式は、皆さんが今後の弘前大学の歴史の一端を担うことになった日でもあります。どうか、高邁な意識をもって、そして新たな出発を遂げた今日の入学式の感激を忘れることなく、これからの学びの道を力強く歩んでいただきたいと思います。
終わりに、今一度、今後の弘前大学における皆さんの学生生活が実り豊かなものになるよう祈念して、平成二十五年度秋季入学式の告辞と致します。

平成25年 10月 1日
弘前大学長 佐藤 敬

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