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平成24年度秋季学位記授与式告辞(平成24年9月28日)

平成24年度秋季学位記授与式告辞(平成24年9月28日)

ようやくさわやかな秋の気配が感じられるようになった今日、ここ弘前大学事務局大会議室において、平成二十四年度秋季学位記授与式を挙行するにあたって、告辞を述べさせていただくことは私にとって大きな喜びとするところであります。
まずもって、本日、学位を取得された皆さんに心よりお祝いを申し上げます。皆さん、おめでとうございます。
この秋季学位記授与式は、春の式に比べると出席者も少なく、華やかさには欠けるかもしれません。しかし、本日皆さんに授与される学位記の価値と意味にはいささかも変わるところはありません。また、私自身をはじめ、弘前大学教職員はもちろんのこと、社会全体の皆さんに対するお祝いと称賛の気持ちもまったく同じです。先ずは、皆さん自身もそのことを忘れないでいただきたいと思います。
今皆さんは、弘前大学における学生生活の日々を思い出していることと思います。最近の調査において、日本の大学生の勉強時間が外国の大学生に比べて少ないとの調査結果が報告され、新聞などでも報道されていますが、弘前大学における皆さんの学生生活は、学問の観点から見ても間違いなく充実したものであったと、私は信じています。大学における学問の在り方は一様ではなく、机に向かうことだけが学問の姿でないことは明らかです。したがって、皆さんは、自分自身のこれまでの勉学と学生生活全体に大きな自信を持って、今後の人生に臨んでいただきたいと思います。大切なのは、それを今後にどう生かすかであり、万が一、やり残したと思うことがあったとしても、それを今後の努力の糧にしていくことが重要です。今後、皆さんがいかなる人生を歩もうとも、これまでよりももっと長い学びの時間が皆さんを待っていることを忘れないでいただきたいと思います。そのために、弘前大学で学んだことが役にたたないことなど、決してありえません。
もちろん、これからの学問は、これまでの学問の在り方とは異なる場合が多いかもしれません。これまで経験して来なかったことが求められる場面にも数多く直面することと思いますが、それこそが、皆さんにとっての新たな学びの機会であり、自らを育む大きなチャンスでもあるのです。そして間違いなく、学生生活の中にも、そのような機会はたくさんあったはずです。その経験を生かして、さらなる挑戦を果敢に果たしていただくよう願っています。本日授与された学位記は、皆さんのこれまでの努力を評価し称えるものであると同時に、今後、皆さんが社会のリーダーとしての気概を持って活躍して下さることを心から期待するものでもあります。皆さんが、社会のリーダーとして我が国の発展のけん引力となることをもって、弘前大学の社会的使命も果たされるものと考えます。
多くの皆さんは、このキャンパスを離れることになるかと推測しますが、歴史と文化の香り高いこの弘前の地で、多くの学友と過ごした青春の一時期が、輝かしい思い出として皆さんの心にいつまでもとどまるものと信じています。今後、皆さんがどこでどのような道を歩もうとも、弘前大学で学んだことを誇りとし、そして時には弘前大学のことを思い起こし、声援を送って下さるようお願いしたいと思います。
終わりに、皆さんは、今日までの長い年月にわたって学び続けることのできた幸福を忘れることなく、皆さんのご家族や弘前大学教職員、そして社会全体に対する感謝を今一度思い出して下さい。そしてなにより、本日、学位を取得された皆さんの、今後のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げて告辞と致します。

平成24年 9月28日
弘前大学長 佐 藤 敬

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