新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応について

令和2年度秋季入学式告辞(令和2年10月1日)

学長告辞

 厳しい暑さの夏が終わり、涼しい風とともに、足早に秋の気配が感じられる今日この頃となりました。未だ、新型コロナウイルス感染症の終息の目処がたたない中ではありますが、ここ弘前大学創立50周年記念会館岩木ホールにおいて、令和2年度秋季入学式を挙行できますことは、私たち弘前大学教職員にとっては大きな喜びであります。本日入学の日を迎えられた外国人留学生9名を含む大学院入学の22名の皆さんに対して、教職員一同、心から歓迎の意を表するとともに、お祝いを申し上げます。ご入学、誠におめでとうございます。また、これまで皆さんを支えてこられたご家族や関係者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。
 さて、この秋の入学式は春の入学式に比べると参列者も少なく、華やかさに欠けるかもしれませんが、皆さんに対する私たちの歓迎や期待の大きさが変わることはありません。
 皆さんは、弘前大学にとりまして貴重な人材であるだけでなく、これからの社会にとっても大切な人材でもあります。これからの日本のみならず世界をリードしていく人材として、社会からの大きな期待を背負って、人文社会科学や自然生命科学などの学問分野で、真理を探求する研究の道を歩むことになります。研究活動とは、先人達が行った研究業績を踏まえた上で、観察や実験等による事実、データを素材としつつ、自分自身の発想やアイディア等に基づく新たな知見を創造し、知の体系を構築していく神聖な行為です。従って、皆さんの研究生活は、楽しいことよりも苦しいことの方が多いかもしれません。皆さんの夢や目標が大きければ大きいほど、厳しさもより大きく、立ちはだかる壁もより高いはずです。研究への熱い情熱と諦めない気持ちがあれば、課題や問題をしっかり見つめた先に必ず道は開けると私は信じています。そして、いくつもの課題を乗り越えた経験は、間違いなく皆さんの今後のキャリア形成の中で活かされるはずです。
 研究を始めるにあたって、必ずしなければならない重要な作業があります。それは、研究テーマを決定する作業です。自分の指導教員から、「このテーマを研究しろと言われたので研究に着手しました」、と言う話を良く聞きますが、これでは画期的な成果を得ることは難しく、皆さんの満足度も高いとは思えません。それぞれの学問分野には明らかにしなければならない未知の課題がたくさんあるはずです。今回の新型コロナ感染症という地球規模の危機に直面したことで、各分野にはこれまでなかった研究課題がいくつも生まれています。本当に自分が明らかにしたい課題を、自ら設定することから、皆さんの研究がスタートします。この最初のステップが明確であればあるほど、研究を進める過程で皆さんの心の中に研究に対する継続的なモチベーションが醸成され、最終的に高い研究成果に結びつくはずです。臆することなく、人類が抱える様々な課題に積極果敢に挑戦していただきたいと思います。
 研究に携わる者が、絶対に冒してはならないことがあります。昨今、我が国でも様々な研究不正が報じられていますが、科学研究における不正行為は、科学を冒涜し、人々の科学への信頼を揺るがし、科学の発展を妨げるものであり、絶対あってはなりません。幾多の課題が皆さんを待ち受けようとも、高い研究倫理観を胸に、誠実に真理を追究してください。
 入学生の中には外国からの留学生もおられます。異国での研究生活には様々な面で困難を伴うと思いますが、全学をあげて皆さんを支援してまいります。弘前大学における今後の学生生活が実り多いものとなり、本学の大学院に留学された当面の目標がしっかりと達成されるよう願っています。
 終わりに、今一度、今後の弘前大学における皆さんの学生生活が実り豊かなものになるよう祈念して、秋季入学式の告辞と致します。 

令和2年10月1日

弘前大学長  福田 眞作

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