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ゲームで読み解く
津軽の社会

日比野 愛子(ヒビノ アイコ/Aiko Hibino)
弘前大学人文学部 現代社会課程 准教授
博士(人間・環境学)
グループ・ダイナミックス(社会心理学)、科学人類学

私の研究テーマ 「モノと集団」

モノ(テクノロジー)と人間集団はどのように影響しあうのかに関心を持っています。私たちの身のまわりでは、予測を導くための情報技術や、人工的な知能・生命を作る技術、はたまた、地域にねざした農作物用の機械など、日々、新しいテクノロジーが生まれています。新しいテクノロジーが登場すると、人々の意識や行動のあり方が大きく変わっていくことがあります。

一方、テクノロジーが作られるときには、人々の持つ集合的な記憶やイメージ、その土地ならではの自然環境などが関わっています。このように、モノ(テクノロジー)と集団がお互いに影響を与え合いながら変化していくプロセスを、意識に踏み込む社会心理学や、行動のあり方をとらえる人類学の手法を使って、追いかけています。最近は、ゲーミングの開発など、デザインする側の実践も進めています。

日比野愛子ホームページ

日比野愛子(弘前大学人文学部 現代社会課程 准教授)

地域とのアクション 「ネゴバト」

ネゴバト(ネゴシエート・バトル:生活習慣病ゲーム)は、生活習慣のジレンマ(板挟み)について話し合うための対面型交渉型ゲームです。ついつい夜中に甘いものを食べてしまうなど、「分かっちゃいるけど止められない」ことはありませんか?私たちは普段の生活の中でいろいろなジレンマを抱えて暮らしています。このゲームは、6人1組となり、人間役と誘惑者役に分かれ、カードを使って話し合いを進めます。仮想世界の中で、相手を「不健康にする行動」へ誘惑し、その誘惑にのったりのらなかったりする駆け引きが行われます。

このゲームは、私が、東京のNPOのメンバーとともに作成してきたものです。生活習慣と一口にいっても、大都市圏の問題と、地方都市や農村部での問題では、大きく性格が異なります。そのため、青森版「ネゴバト」を、地域の方々や学生さんたちと作っています。ゲームの利用や作成を通じて、自分のこだわりや、地域の暮らしを見つめなおし、アイデアを生みだしていくことを期待しています。

ネゴバトホームページ

教育 「フィールド(現場)で考えよう」

「書を持って街へ出よう!」 人や社会を深く理解するには、書物を読むだけでなく、街で人々の行為を観察し、体験し、話を聞く、そんなやり方が有効です。弘前大学人文社会科学部社会経営課程地域行動コース(2016年4月より。現:現代社会課程社会行動コース)では、インタビュー、参与観察、質問紙調査、統計・情報処理、プレゼンテーションの技術が学べます。こうした技術は、県内各地の現場でみなさんが実際に用いることによって、習得するものです。また、地域社会や行政と交流する経験を積んでいきます。地域社会について、自ら調査したデータをもとに考え、地域に生きる人々とともにアクションを起こせる人材を育成します。

卒業後の進路
金融(銀行、生損保)、公務員、大学職員、マスコミ(新聞社・テレビ局)、食品流通業、システムエンジニア、大学院進学、等

取得出来る資格
中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(公民)、社会調査士
弘前大学人文学部・人文社会科学研究科
※2016年から人文社会科学部スタート!
弘前大学人文学部 社会調査実習ホームページ


受験生へのメッセージ

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