弘前大学

教育学部卒業生 村上瑠希也さん(世界柔道ボツワナ代表チームコーチ)が弘大柔道部で強化合宿

2019.09.04

平成30年3月に本学教育学部を卒業した村上瑠希也さん(青森県黒石市出身)が、先月東京で行われた世界柔道のボツワナ柔道代表コーチとして来日し、世界柔道終了後の今月3日から、母校である本学の柔道部で、ボツワナ代表ガビン・モゴパ選手の強化合宿を行っています。
村上さんは、5歳で柔道をはじめ、本学在学中に個人での東北学生大会優勝、東北ジュニア選手権優勝、全日本学生選手権出場、全日本ジュニア選手権出場を果たし、団体でもキャプテンとして東北学生柔道優勝大会優勝に導くなど輝かしい戦績を残しています。
卒業した年の7月から、2年間の予定で柔道を指導する青年海外協力隊員としてボツワナに派遣され、現在、ボツワナ代表チームコーチとして選手の指導や小学生から社会人までの幅広い年齢層の男女に対しての柔道指導、柔道普及のための小学校巡回指導を行っています。
ボツワナ代表選手の2020年東京オリンピックへの出場を目指し、本学柔道部との強化合宿に臨んだ初日の昨日は、柔道部員と体操や打込み、実戦形式での練習をして汗を流しました。村上さんは母校で強化合宿を行うことについて「世界柔道出場の選手を母校に連れてくることができてうれしい。」と笑顔で話してくれました。また、高橋俊哉部長・監督(教育学部准教授)は「いつも学生達には海外で柔道の指導をすることを勧めており、彼が世界柔道の代表コーチとして選手を育てていることが誇らしい。」と語っていました。
本学柔道部は昭和38年に創設された歴史の長い課外活動団体で、現在は20名の部員(マネージャーを含む)で活動しています。ガビン・モゴパ選手と胸を合わせた理工学部3年の伊藤さんと教育学部1年の小川さんは「とにかく力が強い。日本の選手とは違う組み手をするし、背が高く手足が長いので苦手なタイプだが、自分の弱点を克服するいいチャンス。」と練習に励んでいました。また部員を代表して、キャプテンの農学生命科学部3年の山根さんは「世界柔道に出場するレベルの選手と一緒に練習できるのはとても貴重な経験。村上先輩に感謝の気持ちでいっぱい。」と話してくれました。
村上さんは「大学1年の頃から漠然と考えていた海外で柔道を教えたいという思いが実現した。いまの目標は2020年東京オリンピックにボツワナの選手を出場させること。ずっと柔道の指導を続けていきたい、できれば海外で。」と思いを語ってくれました。
本学柔道部には東北チャンピオンや国体の青森代表選手などもおり、今後も村上さんに続く指導者や選手が育っていくことでしょう。
■JICA東北のホームページでも紹介されています。こちら

村上先輩の胸を借りて練習に励む弘大柔道部員
村上先輩の胸を借りて練習に励む弘大柔道部員
実戦形式での練習をするガビン・モゴパ選手と指導する村上瑠希也さん
実戦形式での練習をするガビン・モゴパ選手(左)と指導する村上さん(右)
テクニックと経験を積みたいと果敢に挑むガビン・モゴパ選手
テクニックと経験を積みたいと果敢に挑むガビン・モゴパ選手(右)と村上さん(左奥)
弱点克服と頑張る弘大柔道部員とガビン・モゴパ選手
弱点克服と頑張る弘大柔道部員とガビン・モゴパ選手(右)
後輩たちに近況報告する村上さん
後輩たちに近況報告する村上さん
全員で記念写真
この日一緒に練習したみなさん(村上さん(前列右から3人目)、ガビン・モゴパ選手(前列右から4人目)、部長・監督の高橋准教授(前列右から5人目))