弘前大学

学長年頭挨拶

令和7年 年頭のご挨拶(令和7年1月6日)

日頃より、本学の教育・研究活動にご尽力いただいている教職員の皆さんに、心より感謝申し上げます。また、地域社会の皆さんからの変わらぬ温かいご支援にも深く感謝いたします。令和7年の幕開けにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。新年、明けましておめでとうございます。

昨年も国内外でさまざまな混乱に直面しましたが、それは同時に、私たちが未来に向けた新たな可能性を探る契機ともなりました。世界が協力して平和の実現を目指す中、本学もまた、地域の未来を切り拓く役割を担っています。例えば、県が新たにスタートさせた「あおもり人材育成・地域定着協議会」への参加を通じて、学生が地元でその力を存分に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。これらの活動は、地方の活性化に向けた一歩として、非常に意義深いものであり、学の代表としてその責務を果たしてまいります。

昨今の物価上昇や財政的な制約といった現実の中でも、私たちは一丸となり、教育と研究の質を高める努力を続けています。弘前大学は、これまでも数々の課題を乗り越え、地域に信頼される存在として歩みを進めてきました。これからも学生の皆さんが安心して学べる場を提供し、地域や社会の発展に貢献する取り組みをさらに充実させてまいります。

本学は「地域中核・特色ある研究大学促進事業(J-PEAKS)」の令和6年度の採択を目指しており、1月末の審査結果発表を心待ちにしています。この挑戦は単なる外部資金獲得にとどまらず、「世界に発信し、地域と共に創造する弘前大学」の可能性を大きく広げるものです。これまでの取り組みが評価され、明るい未来への扉が開かれることを期待しています。

学生の皆さん、社会はますます複雑化し、変化のスピードも加速していますが、それは同時に皆さんにとって多くの挑戦と成長の機会をもたらします。失敗を恐れず、前向きな姿勢で新しいことに挑んでください。その経験は、将来の糧となり、社会に新たな価値を生み出す力になります。私たち教職員一同は、皆さん一人ひとりの可能性を信じ、全力でサポートしていきます。

最後に、本学に関係するすべての皆様方にとって、新しい年が実り多きものとなりますようお祈り申し上げ、年頭の挨拶に代えさせていただきます。

令和7年1月6日
弘前大学長 福田 眞作

令和6年 年頭のご挨拶(令和6年1月4日)

新年、明けましておめでとうございます。

昨年はコロナ禍の影響が残る中ではありましたが、キャンパス内外での教育・研究活動が継続され、地域・社会貢献そして医療関係においてもその歩みを⽌めることなく精⼒的に活動いただきました。構成員(学⽣を含む)の皆さんの理解と協⼒、そして地域の皆さんの多⼤なるご⽀援によって、想定以上の実績、成果を達成できたと感じています。まずは、すべての関係者の皆様⽅に対して、心より感謝を申し上げます。誠に、ありがとうございました。

特に、令和4年度に採択された⽂部科学省・国⽴研究開発法⼈科学技術振興機構(JST)による共創の場形成⽀援プログラム(COI-NEXT):「健康を基軸とした経済発展モデルと全世代アプローチでつくる well-being 地域社会共創拠点」事業を核として、国の⼤型プロジェクトである「地域中核・特⾊ある研究⼤学の振興事業」へ挑戦し、先に行われた施設の整備を⽀援する「地域中核・特⾊ある研究⼤学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択されました。残念ながら研究⼒強化の取組を⽀援する「地域中核・特⾊ある研究⼤学強化促進事業」の⽅は不採択との通知を受けましたが、教職員の皆さんのなお⼀層の理解と協⼒のもと、大学全体の組織改⾰と研究⼒のさらなる強化を図る新たな展望を描き、研究⼤学群の仲間⼊りをかけて今年も挑戦する予定です。

世界中で起こる異常気象、多発する⾃然災害、そしてウクライナやパレスチナ・ガザ地区で続く深刻な紛争など、国内外の社会情勢はますます混迷を深めています。本学においても、エネルギー価格の⾼騰や物価⾼による経費の増加、⼈事院勧告への対応など、⼤学運営上の様々な課題が教育・研究活動の障壁になりつつあります。教職員の皆様⽅には、⼤学全体の視点にたって現状の課題を共有し、共に取り組んでいただきますようお願いいたします。

最後に、学⽣の皆さん、教職員の皆さん、そして地域の皆さんにとって新年が最良の年となるよう願っています。また、私⾃⾝にとっては学⻑2期⽬のスタートを切る年でもあり、弘前⼤学がさらなる⾶躍の年となるよう努⼒する決意を表明し、年頭の挨拶とさせていただきます。

令和6年1月4日
弘前大学長 福田 眞作