弘前大学

映画『バカ塗りの娘』に本学教員が出演します!

2023.09.01

2023(令和5)年9月1日(金)に全国公開となる映画『バカ塗りの娘』に国際連携本部のサワダ ハンナ ジョイ准教授が出演します(青森県では8月25日(金)から先行公開)。

全編弘前市で撮影が行われ、魅力的な自然風景や文化的な街並みをロケーションとして取り入れたオール弘前ロケの作品となっています。本学でも『学ぶ街は、暮らす街でもある。』をコンセプトに、弘大生と弘前市の歴史ある街並みなどにフォーカスしたポスター・動画を製作していますが、本作品もこの地域に生きる人々や風景の魅力が描かれていますので、ぜひご覧ください!

作品情報

日本が誇る伝統工芸 津軽塗 通称“バカ塗り”

海外では「japan」と呼ばれることもある“漆”。 漆は時代を問わず、工芸品、仏像、社寺建築、芸術品など日本の歴史と文化を象徴するものに使用され、世界中の人々を魅了する。近年は、再生可能な植物由来の原として注目を集めている。耐久性があり、たとえ壊れてしまっても修理してまた使うことができる漆器は、昔から日本人にとって大切な日用品として私たちの暮らしに寄り添ってきた。
本作はその中でも、青森の伝統工芸・津軽塗をテーマに描かれる物語。タイトルにある“バカ塗り”は、津軽塗のことを指す言葉で、完成までに四十八工程あり、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”を繰り返す。漆が丁寧に塗り重ねられるように、本作も津軽塗の完成までの工程をひとつひとつ丁寧に映し出す。またその魅力だけでなく、日本の伝統工芸が抱える社会的背景にも真摯に向き合う様は、“ものづくり”に対する敬意を感じさせる。

津軽塗が繋ぐ父娘の絆 そして家族の物語

「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。

(出典:映画『バカ塗りの娘』公式サイト