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平成25年度大学院入学式告辞(平成25年4月9日)

平成25年度大学院入学式告辞(平成25年4月9日)

長く厳しかった冬がようやく去って、津軽の地にも待望の春を迎えることができました。そして本日、ここ弘前大学創立五十周年記念会館みちのくホールにおいて、平成二十五年度の大学院入学式を挙行できることは、私たち弘前大学教職員にとって大きな喜びとするところであります。

まずもって、二七九人の大学院入学者の皆さんに心から歓迎の意を表し、お祝いを申し上げます。皆さん、ご入学おめでとうございます。大学もしくは大学院修士課程を修了した後、あるいは、社会人としての経験を積まれた後に、さらなる学問を追究するという、皆さんの決意に心からの敬意と激励を送るとともに、引き続き学問を続けられる幸福を、是非、忘れないでいただきたいと思います。

皆さんは既に長きにわたって学問を続けて来られましたが、今後は、これまで以上に、自立した学究としての取組が求められると思います。それは、皆さんが新たなことに挑戦できる可能性の大きいことを意味してもおります。もちろん、教員の支援や仲間との協力が必要だとは思いますが、皆さんには、自らが学問を切り開いていく研究者としての役割が求められていることを銘記していただきたいと思います。

学校教育法において、大学院の目的は「文化の進展に寄与する」こととされていますが、ここで言う「文化の進展」とは、まさしく皆さん一人ひとりが、例え小さくとも、新たな学問の領域を開拓していくことに他ならないと、私は考えます。どうか、皆さんには、そのことを通して、学問の一端を力強く担う人になっていただくようお願いします。それは、時に困難ではあっても、大いに挑戦する価値のあることではないでしょうか。そして、学問の追究は大学院修了後も、時には形を変えて、営々と続くということも、忘れないでいただきたいと思います。

人口全体に占める修士や博士の割合を見ますと、我が国は、先進国の中では大変低い位置にあります。学問がますます高度化する中にあって、世界的には、高等教育の場が次第に大学院へと移行していくのは自然の流れであるとも思われます。その意味で、我が国の未来を担うべき皆さんは貴重な人材であり、社会からの期待も大きく、皆さんの役割は大変重要です。皆さんお一人お一人が、グローバルな視野と我が国の未来を担うという気概をもって、大学院における研究に励んでいただきますよう、切に願っています。

また、本日をもって本学大学院に入学される皆さんの中には、海外からの留学生も含まれるかと思います。数ある日本の大学の中から、この弘前大学への進学を選択して下さったことに感謝するとともに、皆さんのご期待に応えるべき重責を感じています。本学大学院における皆さんの経験が、我が国と皆さんの母国、そして世界の文化の進展につながるよう、共に努力していけるならば、私たちにとっても、本当に幸いなことと思います。更には、皆さんの存在は、我が国の学生にとっても大きな刺激となることは間違いありません。互いに切磋琢磨していただくことを願っています。

終わりに、我が国の、そして世界のリーダーとして、国際社会の未来を担うべき皆さんの大きな可能性に期待するとともに、弘前大学の大学院生としての皆さんの今後の日々が充実したものとなるよう祈念して、入学式の告辞といたします。

平成25年 4月 9日
弘前大学長 佐藤 敬

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