平成29年9月27日(水)、弘前大学学生特別支援室は、文京キャンパスにおいて、介助技術体験セミナーを開催しました。このセミナーは、視覚障害者と車椅子利用者への移動介助技術を習得することを目的に開催され、学生・教職員合わせ17名が参加しました。
第一部「視覚障害者に対する歩行誘導等の実際」では、講師に養護盲老人ホーム津軽ひかり荘より生活相談員の齋藤ひろみ氏と齊藤隆一氏をお迎えし、日々の職場での実体験を交えながら視覚障害者と接する際のポイントなどをお話しいただいた後に、廊下や階段での歩行誘導を体験しました。
第二部「車椅子の操作と移動介助の実際」では、場所を屋外に移し、保健学研究科の石川玲教授と髙橋純平助教を講師に、車椅子の基本構造と操作方法を学んだ後に、キャンパス内の段差や傾斜での移動介助を体験しました。
今回のセミナーにおいて各講師からは、「介助技術を実践するにあたって重要なことは、まず被介助者の安全と意思の尊重であり、思いやりの言葉がけが非常に大切である。」ことが伝えられました。
参加者からは、「視覚障害を疑似体験したことで介助者の重要性が実感できた。」、「車椅子だと、普段平らだと思っていたちょっとした段差や傾斜が大変だった。」、「機会があれば、今回学んだ技術を実践してみたい。」などの感想があり、大変貴重な体験になりました。