弘前大学

【報道発表】福島県浪江町での除染植物「ネピアグラス」実証試験結果と「プラント」計画について

2014.02.28

 今年度、弘前大学が行いました、福島県浪江町の汚染農地で栽培した除染植物「ネピアグラス」の分析結果と、「ネピアグラス」のバイオエタノール燃料利用と「プラント」計画について、2月28日記者発表を行いました。

 

 弘前大学は、平成23年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故により放射能被害を受け、今なお約2万2千人の全町民が福島県内外での避難生活を余儀なくされている福島県浪江町と放射線問題の解決を目指し、同年9月に連携協定を締結しました。

 これを受け、本学では全学横断となる組織「福島県浪江町復興支援プロジェクト」を立ち上げ、浪江町民の健康相談等の各種支援活動を展開しています。

 

 支援活動の一つに、浪江町の農業の復興を目指し、農学生命科学部生物共生教育研究センター金木農場の姜東鎮(カン ドンジン)准教授が、巨大な茎葉部を持つ南方系のイネ科植物「ネピアグラス」栽培による汚染農地の除染研究を行ってきました。昨年度は郡山市と二本松市で実証栽培試験を行い、今年度は浪江町の協力を得て、浪江町内の汚染農地(田・畑)での実証試験を行いました。この除染実証試験の結果について報告しました。

 

 なお、除染植物「ネピアグラス」の栽培により、汚染地域の農地の復興を目指すと共に、除染後の巨大な茎葉部乾物収量を示す「ネピアグラス」を収穫後にバイオエタノール燃料として利用することも本学では計画しています。この計画をさらに拡大した「プラント」計画について、被ばく医療総合研究所放射線物理学部門の床次眞司(トコナミ シンジ)教授より報告しました。

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弘前大学被ばく医療総合研究所事務室  渡  辺  弥

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