弘前大学

【3月27日】シンポジウム「災害に備える-気象災害から健康影響まで-」開催について

2018.03.13

 気象学の視点での、防災に関する一般向け講演会を企画しました。
 ゲリラ豪雨や豪雪といった顕著な気象災害でなくても、気象の仕組みを知ることは、災害時に適切な情報を取捨選択する点で重要です。大気汚染物質や人間の呼吸器系にも影響するエアロゾルは、大気の拡散で運ばれてきます。福島第一原子力発電所からの放射性物質の沈着は、降水や霧のタイミングと密接に結びついています。
 今回は、福島の災害時に、大学の管理職かつ気象研究者として陣頭指揮をとられた渡邊教授、健康被害に関係するPM2.5や福島の放射性物質の拡散シミュレーション研究での中堅若手リーダー梶野氏に、お話をお願いしています。また弘前大学の中堅研究者も、福島の災害時の研究経験を踏まえ、この地でどのように災害に備えようとしているのか、お話したいと思います。3年前に弘前大学に設置されたレーダーによる画像もご紹介します。
 入場無料、予約不要です。
 どなたでも、お気軽にどうぞご参加ください。

     災害に備える ー気象災害から健康影響までー
[日時] 2018年3月27日(火)13:30-16:30 (12:30 受付開始)
[会場] 弘前大学 50周年記念会館 岩木ホール
[プログラム] 
福島の教訓  渡邊 明 (福島大学 名誉教授・特任教授)
汚染物質(PM2.5と放射性物質)の拡散
        梶野瑞王 (気象庁気象研究所)
食品の安全 (放射性物質の規制)
       岩岡和輝 (弘前大学被ばく医療総合研究所)
降水観測とデータ (ひろだい白神レーダー)
        谷田貝亜紀代 (弘前大学理工学研究科)
[主催] 弘前大学理工学研究科気象学研究室・寒地気象実験室
[共催] 弘前大学白神自然環境研究所
    弘前大学被ばく医療総合研究所
    環境省 環境研究総合推進費
    「極端降水評価と気象予測のためのAPHRODITEアルゴリズムの改良(2-1602)」
    「PM2.5の成分組成、酸化能、呼吸器疾患ハザードとそのモデルに関する研究 (5-1605)」
[お問い合わせ] 理工学研究科 気象学研究室 谷田貝 Tel. 0172-39-3543
◇ホームページ: http://www.st.hirosaki-u.ac.jp/~yatagai/Japanese/sympo.html