弘前大学

学術講演会「リーマンゼータ関数の critical line 上の偏角に関する評価について」 開催のお知らせ

2013.11.13

1.日 時: 2013年12月 6日(金)17:00~18:00
2.会 場: 弘前大学理工学部2号館 10階 1005号室
3.対 象: 興味がある人ならどなたでも参加可能

(事前申込は不要です)

4.講演者: 若狭 尊裕 氏(名古屋大学大学院多元数理研究科D3)
5.題 目: 「リーマンゼータ関数の critical line 上の偏角に関する評価について」
6.講演内容:

本講演ではリーマンゼータ関数の critical line 上の偏角を表す関数$S(t)$を扱う。これはリーマンゼータの零点の個数を評価したRiemann-von Mangoldt formulaと呼ばれる式の残余項に現れ、SelbergやLittlewoodらの先行研究が大きな結果を残し、以来なかなかその結果のめざましい改良はなされていない。というのも $S(t)$の挙動が極めて複雑なため、扱うのが困難な関数だからである。そこで$S(t)$の周辺を探るためにその積分を考える。今回はリーマンゼータの導入の後、m回多重積分した$S_m(t)$のオーダー評価や、1986年以来改良がなされなかった$S_1(t)$のオメガ評価について紹介する。

また、大学院における研究生活についても紹介する(講演者は今年度中に博士号の学位取得が見込まれている)。

問い合わせ先: 弘前大学大学院理工学研究科 小松尚夫

 TEL:0172-39-3534

E-mail:komatsu@hirosaki-u.ac.jp