弘前大学

【10月12日~11月10日】令和元年度弘前大学人文社会科学部北日本考古学研究センター特別展 『石器大好き!-寄贈記念 高橋啓一コレクション』展の開催について

掲載日 2019.10.08

終了しました

1.主旨
 昨年末にむつ市内にお住いの高橋啓一さんから、長年収集された考古資料を全て弘前大学に寄贈していただきました。遺跡の宝庫である青森県内にはまだ個人が所蔵している考古資料が眠っていますが、その多くが常に散逸の危機に瀕しています。こうした地域の宝を地元に残し、郷土の歴史や文化に関する教育・研究に役立てるのも、大学の果たすべき地域貢献の一つと考えます。
 高橋さんのコレクションは、下北半島の遺跡で採集品にほぼ限定されるのが特徴です。下北は津軽や南部に比べ開発が少ないことから、遺跡が発掘調査される機会が少なく、北海道と本州とを結ぶ重要な地域でありながら、これまで不明な点が多い地域でした。高橋さんのコレクションは、下北半島の縄文時代や弥生時代の様相を知る上で、大変重要な資料です。
 高橋さんのコレクションのもう一つの特徴が石器の数の多さです。石鏃だけでも1万点以上あります。おそらく石器の個人コレクションとしては日本最大級といえるでしょう。
 今回は出土場所がわかる遺物のなかから約5,000点の遺物を選び展示しました。なかでも北海道とのつながりを示す縄文晩期後半から弥生前期の黒曜石製石偶や、弥生前期から中期初頭の碧玉製管玉は、発掘調査でもなかなか見つからない貴重な遺物です。
石器は現在、本学の学生が卒業研究で整理・分析を進めており、今回の展示では、石器に使われた石材の時期的変化や地域的な違いなど、分析結果の一部もお示ししています。
2.開催期間 2019年10月12日(土)~11月10日(日)
 10:00~16:00 ※期間中無休 ※入場無料
3.主催 弘前大学人文社会科学部北日本考古学研究センター  
4.会場
 弘前大学人文社会科学部北日本考古学研究センター展示室
 〒036-8560 青森県弘前市大字文京町1番地 弘前大学文京町キャンパス 総合教育棟2階
                      
問い合わせ先 弘前大学人文社会科学部 北日本考古学研究センター
       電話:0172-39-3190
ポスター


参加費 無料
カテゴリ展示