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平成29年度秋季学位記授与式告辞(平成29年9月29日)

 日一日と秋色深まる中、本日、ここ弘前大学会館大集会室において平成29年度の秋季学位記授与式を挙行するにあたって、告辞を述べさせていただくことを、大変喜ばしく思います。先ずもって、本日、学士、修士あるいは博士の学位を取得された皆さんに心からお祝いを申し上げます。皆さん、誠におめでとうございます。
 さて、数年前に大学の秋季入学制度が大きな社会的話題になり、そのことにはさまざまな意味が込められていたものと思いますが、特に、高校卒業後、大学入学までの期間にいわゆるギャップタームあるいはギャップイヤーを設けることの意義が議論されました。本日はいわゆる卒業式、または修了式であり、趣旨は多少異なりますが、卒業であれ入学であれ、時期の問題は重要でないと私は考えています。少なくとも、本日卒業あるいは修了の時を迎えられた皆さんにとって重要なのは、どのような学生生活を送り、その中で、どのような学問をしてきたかということが最も重要です。それを思う時、今皆さんの心の中には、自分の学生生活に関して、いくばくかの後悔があるかもしれません。恐らく私たちの人生には多少の後悔はつきものであって、例えそうであったとしても、皆さんの場合は、それを今後の糧にして更に挑戦する機会が十分あることと思います。その意味でも、これまでの学生生活をしっかりと振り返っていただきたいと思います。
 皆さんのキャリア全体にとって、本日取得された学位は大きな意味を持つことは間違いありません。しかしながら、学位そのものが皆さんの輝かしい将来を約束するものではないのも事実です。本日、学位授与を迎えられたことに関しては、これまでの皆さんの努力を大いに称え、敬意を表するものですが、今日は、新たな努力への第一歩を踏み出す日でもあることを忘れないよう願っています。皆さんがこの場で決意を新たにすることにこそ、この学位記授与式の本当の意味があり、これは単なる卒業式あるいは修了式ではないのです。
 間違いなく皆さんは、この弘前大学における学生生活を通して大きく成長して来ました。それは第一に皆さん自身の努力の賜物であることは間違いありません。しかし、学友や教職員、そして家族の存在が有形、無形に皆さんを支えてきたことも事実です。さらに言えば、地域の方々や、ひいては国民全体のお蔭で今日まで学ぶことができたことは間違いありません。既に皆さんは、社会にとって大きな存在になっていますが、今後はより一層、我が国と国際社会のために貢献する存在を目指して、引き続き努力していただきたいと思います。そのためにも、今後の皆さんのご健勝とご多幸を心からお祈りします。
 終わりに、今日の日を迎えられた皆さんに、重ねてお祝いを申し上げ、告辞と致します。

平成29年9月29日

弘前大学長  佐藤 敬

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