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令和元年度秋季学位記授与式告辞(令和元年9月30日)

学長告辞

 少しずつ秋の深まりが感じられる中、本日ここ弘前大学創立50周年記念会館岩木ホールにおいて、令和元年度の秋季学位記授与式を挙行できますことを大変喜ばしく思います。まずもって、本日、大学を卒業され、あるいは大学院を修了され、学位を取得された皆さんに心よりお祝いを申し上げます。皆さん、誠におめでとうございます。皆さんのこれまでの努力を称えると共に、今後どのような道に進んでも、広い意味での学問に引き続き精励していただくよう願っています。
 皆さんもご存じのことと思いますが、弘前大学は今年、創立70周年を迎えました。4月から記念の行事が始まり、特に去る6月1日と8月1日には、多くの方々に出席いただいて、盛大に記念行事を開催することができました。多くの方々のご協力に感謝しなければなりません。この70年の歴史を振り返る時、弘前大学の最大の成果は、数多の人材を地域に、全国に、そして世界に輩出してきたことであると確信しています。もちろん、皆さんお一人おひとりが、そのような人材であることは間違いありません。近年は大学の評価によって交付金が査定されるようになり、その傾向は今後ますます大きくなると思われます。私たち職員は、大学の評価に対して真剣に向かい合わなければなりませんが、そのことで高等教育本来の在り方を見失ってはならないと自戒しています。高等教育本来の役割は皆さんのような人材の育成を通して、社会の発展に貢献することです。大学で学び経験したことが、今後の皆さんの仕事に直接、間接に役立つことを信じています。しかしながら、皆さんのキャリアはまだまだ先が長いのであって、これまでの学びや経験がすべてではありません。弘前大学で学んだことを活かして更に成長していただくことが必要ですが、どのような形であれ、皆さんが我が国社会と世界の発展に貢献することこそが、高等教育の最大の成果であります。
 もちろん、弘前大学はこれからも時代と社会の要請にできるだけ応えながら、力強く存続していくのは間違いないのですが、そのことは皆さんのような有為の人材を輩出すればこその結果であると私は理解しています。皆さんは、皆さん自身の充実したキャリアのために今後も努力を続けていただきたいと心から願っており、ひいてはそれが大学における教育研究の成果を証しすることにつながります。
 私は今日まで学問を続けて来られた皆さんの努力を大いに称えるものですが、先にも述べた通り、皆さんの広い意味での学問はまだまだ続くことを銘記していただかなければなりません。また、長きにわたって学んで来られたことに関しては、ご家族をはじめ支援いただいた多くの方々、そして社会全体への感謝を忘れないでいただきたいと思います。
 終わりに、本日、学位を取得された皆さんの、今後のご健康とご多幸を心からお祈りするとともに、皆さんの未来が明るいものになることを祈念して、令和元年度秋季学位記授与式の告辞と致します。

令和元年9月30日

弘前大学長  佐藤 敬

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