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平成27年度入学式告辞(平成27年4月7日)

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 本日、ここ弘前市民会館において、多くのご来賓とご家族のご臨席の下に、平成27年度の入学式を挙行できることは、私たち弘前大学教職員にとって大きな喜びとするところであります。本日晴れて弘前大学生となられた新入生の皆さんに心から歓迎の意を表するとともに、お祝いを申し上げます。皆さんご入学誠におめでとうございます。
さて、弘前大学の歴史は、1949年の新制大学としての設置に始まります。しかし、元を辿ると、1877年に開設された青森県師範学校、1920年に開設された弘前高等学校や1944年に開設された青森医学専門学校などが、本学の母体になっています。第二次世界大戦の終わりを目前にして、青森の師範学校や医学専門学校が空襲に会い、地域の方々のご理解とご支援の下に、弘前に移転することで、私たちの弘前大学は今日までの歴史を刻むことができました。
 また、昔から、弘前市民には弘前大学生を大切にしていただいてきました。現在も本学の教育研究には、地域の自治体、企業や市民の方々から大きな支援をいただいています。私自身はこの地で教育研究に携わることのできる幸せを強く感じており、皆さんにとっても、ここで学生生活を送ることは幸いなことだと確信しています。特に、弘前に移り住むことになった新入生の皆さんには、是非、弘前市民として住民登録をしていただくようお願いします。例えば、今回の選挙から弘前大学に期日前投票所が設けられることになっており、若者の社会参加を促すため、本学としても努力していかなければなりません。皆さんもそのような姿勢を明確にしていただければ幸いです。
 大学の大きな役割の一つは教育研究を通して社会に貢献することであり、特に地方国立大学としては、地域の活性化に資することが期待されています。弘前大学は「世界に発信し、地域と共に創造する」ことをスローガンとしています。成果を世界に発信することは、大学として当然の責務ですが、一方、地域と共に創造することの一環として、皆さんが地域の課題について学ぶ機会や、学外に出向いて地域の人々と共に学ぶ場面が多くなります。そのような経験を通して、将来は地域の活性化に貢献する人材として育って下さることを社会は希望しています。もちろん、私自身は、皆さんの中から全国や世界レベルで活躍する人材が出てくれることも望んでいますが、そのためにも、地域に関連する課題を通して学ぶことが大切であり、それは、皆さんの将来を決めるものではなく、自ら学ぶ姿勢を養う機会になるものです。高等学校での勉学も知識の獲得から、考える力を養うことへと徐々に変わって来ました。大学での勉学においては、さらに知識を応用して課題の解決に取り組む、いわゆる自主的学習、アクティブ・ラーニングがますます重要になり、それは、将来皆さんが社会で活躍するための基盤となるものです。
 弘前大学は地方の国立大学として、この地域の活性化に貢献することが大きな役割ですが、それは、本学が地域に引きこもることを意味するものではありません。皆さんは地域のお世話になって成長することで、なんらかの形でこの地域に貢献する人材になっていただくことが重要です。
 大学生活には勉学以外の要素も多く、皆さんには学生生活を大いに楽しんでいただくように願っています。そのこともまた、大学における重要な学びの機会であり、多様な経験を通して大学生に相応しい学びを深めていくことが重要です。
 終わりに皆さんは引き続き勉学を続けることのできる幸せをかみしめ、ご家族やこれまでご指導いただいた方々と、社会全体への感謝を忘れないで下さい。そしてやがては、我が国のリーダーとして社会に貢献すべく、しっかりと自らを育む決意を新たにしていただくよう、激励を送ります。弘前大学生としての皆さんの今後が、素晴らしい青春の一時期となるよう願うと共に、皆さんの大きな可能性に心からの祝意を表して、告辞と致します。
平成27年 4月7日
弘前大学長 佐藤 敬

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