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平成28年度学位記授与式告辞(平成29年3月23日)

 今年の新年は暖冬の中で迎えたものの、結局はこの冬も長く厳しいものになりました。そんな津軽の地にも待望の春が訪れ、卒業生をお送りする季節を迎えました。そして本日、ここ弘前市民会館において、ご来賓の方々とご家族のご臨席の下、平成28年度学位記授与式を挙行できますことは、私たち弘前大学職員にとって大きな喜びとするところであります。それは、弘前大学において、卒業生の皆さんが大きな努力の下に自らを大きく育み、そして今、新たな道を歩み出そうとしていることに限りない希望を感じるが故の喜びであります。 
この第一部では、本日、学位を取得し卒業される人文学部と教育学部の卒業生567名(第二部では、医学部、理工学部、農学生命科学部の卒業生780名)の皆さんに心からお祝いを申し上げます。皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。
 我が国の大学進学率が50%を超え、また短大・高等専門学校などを含めた、いわゆる進学率が80%に達する中、最早、大学教育は特別のことでなくなりつつあります。しかしながら、そんな中にあっても、大学生活を送ることができたのは皆さんお一人おひとりにとって幸せなことであったと、私は信じています。長きにわたって勉学を続けられたのは、それ自体、素晴らしいことですが、勉学以外にも、学友や教員との交流、課外活動、ボランティア活動やアルバイト等々、皆さんの大学生としての日々は間違いなく、輝きに満ちたものであり、その中で皆さんは多くのことを学び成長してきました。中には、海外留学を経験した人も居られるでしょう。皆さんが大学生として多様な経験を積むことができたのは、大変貴重なことであり、皆さんを大きく成長させたものだと言って間違いありません。どうか、皆さんも、弘前大学で過ごした日々を幸いに思い、そしてその経験を、今後のキャリアの中で遺憾なく活かして下さるよう願っています。
 弘前大学は主として地域社会の発展に貢献する大学であることを明確にしており、これは、他の54の国立大学と共に、弘前大学が自ら選んだ枠組みです。しかしながら、そのことは、例えば、東京大学をはじめとする世界レベルの教育研究を目指す大学に比べて、本学が劣っていることを意味するものではありません。青森県を中心とする北東北地域と連携し、その発展に貢献することを目指す高邁な活動は弘前大学にしかできないことであると同時に、そこで皆さんが学んだことは、間違いなく世界に通用するものです。皆さんが今後如何なる道を歩もうとも、これまでの経験を十分に活かし、そして新たな学びにしっかりと対応することの中で、高等教育の価値が問われるのです。どうか、弘前大学で学んだことに自信と誇りを持って、存分に活躍して下さるよう願って止みません。皆さんが我が国のリーダーとして力強く活躍して下さることをもって、高等教育機関としての弘前大学の役割も全うされると言えます。弘前大学は今後も教育研究の成果をしっかりと挙げていきますが、皆さんは、時には弘前大学のことを思い起こし、声援を送って下されば幸いです。
 本日この場で、私が改めて皆さんに申し上げたいことは以上に尽きるのですが、最後に最も大切なこととして、皆さんの今後のご健康、ご多幸を心よりお祈り申し上げ、告辞と致します。皆さん、ご卒業おめでとう。

平成29年3月23日

弘前大学長  佐藤 敬

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