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平成30年度学位記授与式告辞(平成31年3月22日)

 今年も、津軽の地に待望の春を迎える中、本日、ここ弘前市民会館において平成三〇年度の学位記授与式を挙行するにあたって、卒業生の皆さんに、一言お祝いと激励を申し上げます。先ずもって、本日学位を取得された皆さんと、ご家族の皆様にお祝いを申し上げます。皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。また、来賓の皆様におかれましては、ご多忙の中ご臨席を賜り、平成三〇年度卒業生の晴れの日に華を添えていただきました。大変ありがとうございます。
 さて、高等教育機関の役割は、教育研究の成果を通して社会の発展に寄与することとされていますが、そのような考え方は本来自然発生的なもので、卒業される皆さんも心の中でしっかりと自覚しているものと思います。しかしながら、高等教育機関の役割として、そのように明記されたのは比較的最近のことであり、恐らく長い間、それは自明の理として扱われてきたものと理解してします。大学で学ぶことは既に、それ自体が素晴らしいことであり、皆さんは大学生活を送ることのできた幸せを改めて噛みしめていただきたいと願っており、従って、少なくとも皆さんには、学問そのものの追究に価値を置く人であって欲しいと願っています。その上で、社会の発展に寄与することを目指すのは極めて尊いことであるのは間違いありません。皆さんには、今後の我が国社会のリーダーとしての矜持を強く持ち、これまで育んできた力をいかんなく発揮して下さるよう期待し、またそうあるものと信じています。
 昨年六月に、日本経済新聞が一部上場企業等に行ったアンケートの結果、弘前大学は全国の数ある国公私立大学の中で、今後採用を増やしたい大学の一位にランクされたとの報道がありました。これは、私たちにとって、大変喜ばしい結果であるのは間違いありませんが、なにより、本学を卒業された皆さんの先輩が、社会で大いに活躍していることの表れと考えています。皆さんが、このような弘前大学の伝統を引き継いで下さることを期待します。しかしながら、なにより、皆さんは、弘前大学で学んだことを誇りとし、自信を持って、今後の人生に臨んでいただくよう願って止みません。
 今日のこの式典は、一般的には卒業式と呼ばれますが、当然のことながら、皆さんの学問は大学という課程の修了をもって終わる訳ではありません。皆さんは本日、学士という学位を取得され、それは大変重いことですが、しかしながらそのことは、今後も学び続けるための一つの節目を終えようとしているに過ぎないのです。形は違うかもしれませんが、今後も生涯にわたって学びつづけるために、これまでの経験を活かして下さるようエールを送ります。
 皆さんが今日の日を迎えられたのは、一義的には皆さん自身の努力の結果ですが、ご家族をはじめ、多くの方々のご支援をいただいてきたことを忘れないでいただきたいと思います。そして、それらの方々に私からもお礼を申し上げるものです。弘前大学卒業者は今日この場で、我が国社会の、或いは国際社会の発展に寄与する決意を新たにしているものと信じています。そして、卒業生の皆さんは、今後も折に触れ、この日のことを思い出してくださるよう願っています。
 最後に、繰り返しますが、皆さんには、今後の社会のリーダーとして活躍していただくことが必要です。そのことを目指すために、しかしながら、あらゆる価値観を超えて、今後の皆さんのご健勝とご多幸を心から祈念し、告辞といたします。皆さんご卒業おめでとう。

平成31年3月22日

弘前大学長  佐藤 敬

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