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令和3年度入学式告辞(令和3年4月5日)

学長告辞

 この津軽の地にも、草木が芽吹く待望の春を迎えることができました。そのような中、ここ弘前市民会館において、令和3年度入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとって大きな喜びであります。新型コロナウイルスの感染のリスクを回避するため、簡素化した入学式となっていますが、皆さんに対する私たちの祝意や歓迎の大きさが変わることはありません。
 晴れて、弘前大学生となられた新入生、1401名の皆さんに、心からのお祝いを申し上げます。皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。なお、この入学式の模様は、保護者の皆様や関係者の皆様に向けてライブ配信されています。ご視聴されている皆様方にも、どうか新入生を祝福いただきますよう、お願い申し上げます。
 さて、およそ6割の新入生の皆さんは、青森県以外のご出身ですので、はじめに弘前大学の歴史を簡単に紹介させていただきます。弘前大学は、旧制弘前高等学校、青森師範学校や青森医学専門学校などが母体となって昭和24(1949)年に新制大学として創立され、一昨年(2019年)70周年を迎えました。国立の総合大学としては、県名を冠しない大学の一つであり、また県庁所在地(青森市)でもない都市名を冠する唯一の国立総合大学でもあります。これは戦争末期の青森(市)空襲によるものであり、全焼した青森師範学校と青森医学専門学校の存続を願う関係者、とくに空襲の被害を免れた弘前市や地域の有力者の方々のご尽力によって、この地への移転が実現し、新制弘前大学として存続することができたのです。このような事情もあって、弘前市長をはじめ弘前市民の皆様は、弘前大学を心から愛し、様々な面でご支援くださっており、弘大生をいつも優しく見守ってくださっています。
 皆さんは、初めての大学入学共通テスト、そしてコロナ禍の下での大学受験という二重の試練を乗り越えて、見事、弘前大学に合格し、今日この日を迎えています。他の年の受験生が経験したことがない大変な苦労を経験、克服できた自信は、今後の人生に必ず生かされると私は思います。また、皆さんの自身の努力の結果として、今日の日を迎えられたことに間違いはありませんが、ご家族や恩師をはじめとする関係者の支援があって成し得たものでもあります。感謝の気持ちを胸に、関係者の期待に応えるべく、真摯な努力を重ねる決意を、大学生活のスタートを切る今、新たにしていただきたいと思います。
 高校までの皆さんの学びのフィールドは家庭と学校が中心であり、受け身的な学びが中心だったと思います。大学における学びのフィールドは、家庭や大学内にとどまらず、地域、国内、そして海外へと無限に拡がっています。学びのスタイルもまた、これからは能動的な学びが求められます。キャンパス外での幅広い世代の人々や、様々な職業人との出会いから得られる多様な経験を、貴重な学びの機会と捉え、積極的に取り組み、自己研鑽に励む大学生活でなければなりません。つまり、これから始まる大学生活の監督兼主人公は、皆さん自身です。大学で知り合った友人、留学生、サークルの仲間、そしてアルバイトやボランティアで知り合った地域の皆さんなど、多様な登場人物を迎えて過ごす数年間の弘前大学物語、その最終ページに、「自分で判断し行動する自立性」と「自分で学び続け、努力し続ける自律性」を備えた社会人となった皆さんが描かれることを期待しています。
 弘前大学にとっての主役もまた学生の皆さんです。私たちは、「学生さんに優しい大学」作りを目指していますが、そのためには入学後の皆さんの率直な感想や意見がとても重要です。コロナ禍での皆さんの大学生活には、相応の不便が待ち受けているかもしれません。授業のことや経済的なことなど、何か困り事がありましたら、その声を私たちに届けてくださるようお願いいたします。全力で皆さんの学びと暮らしを支援することを約束いたします。
 皆さんの暮らす街、弘前市を中心とするこの地域は、弘前藩の城下町として栄えた歴史と伝統のある地域であり、全国的に有名なイベントが四季折々に開催されます。桜前線が足早に北上しており、まもなく、岩木山と弘前城を中心とする千変万化の日本一の桜の景色が到来し、皆さんの大学生活の最初の1ページを華やかに彩ってくれるはずです。
 結びに、重ねて大きな祝意をもって皆さんを歓迎するとともに、弘前大学での学生生活が、健康で、楽しく、実り多いものとなるよう心から祈念して、入学式の告辞といたします。ご入学、誠におめでとうございます。

令和3年4月5日

弘前大学長  福田 眞作

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