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平成24年度大学院入学式告辞(平成24年4月3日)

平成24年度大学院入学式告辞(平成24年4月3日)

長く厳しかった冬がようやく去って、津軽の地にも待望の春を迎えることができました。そして本日、ここ弘前大学創立五十周年記念会館みちのくホールにおいて、平成二十四年度の大学院入学式を挙行することは、私たち弘前大学教職員にとって大きな喜びとするところであります。私個人にとっては、学長として初めての入学式であり、ここで告辞を述べさせて頂くことを光栄に思うとともに、今後も長く、この日を記憶に留めることと思います。
まずもって、262人の大学院入学者の皆さんに心から歓迎の意を表し、お祝いを申し上げます。皆さん、ご入学おめでとうございます。大学あるいは大学院博士前期課程を修了した後、さらに学問を追究するという皆さんの決心に心からの敬意と激励を送るとともに、大学院において学問を続けることのできる幸福を、是非、忘れないで頂きたいと願っています。
最近、大学の国際化の必要性が声高に叫ばれていることは皆さんも理解していると思いますが、大学の国際化は、日本の国全体の国際化と同時に進められることの必要性を感じる一方で、それと同時に、大学独自の取組を進めることも重要と考えています。大学の国際化は、それ自体で完結するのではなく、我が国の高等教育、ひいては、我が国の科学、技術、産業など、あらゆる面での国際化を進める上で、大学が先頭に立って大きな役割を果たすことが求められているのです。そして、弘前大学が国際化を進める上で、最も重要なのは皆さんの役割です。大学における教育、研究の国際化のためには、海外との交流が最も重要であることは間違いありません。皆さんは、近い将来、我が国のリーダーとなるべき人々であり、国際的感覚を身につけた上で社会において活躍することは、今後の我が国の繁栄と国民の幸福のためにきわめて重要であるとの認識を持って頂きたいと思います。
大学院における教育、研究の国際化には、さまざまな形があると思いますが、皆さんは在学中に、あるいは大学院修了後の一時期には、例え短期間であっても、海外に出て活躍することを是非意識して頂きたいと願っており、そのことが、皆さん自身を大きく育むことにつながると確信しています。そのためには、コミュニケーションの能力も重要ですが、国際的レベルで情報の交換を図り、広く学ぶことが最も重要であると思います。本学にも外国出身の教員や多くの外国からの留学生も在籍しておられ、その方々からしか学べないこともあります。また、学内でも国際学会が開催され、皆さんの一部には海外での国際学会に参加する機会もあるかと想像します。例えそのような機会が無いとしても、今や居ながらにして、世界からのおびただしい情報に接することができます。皆さんは、それぞれの研究テーマを通して、あるいは、必ずしも自分の研究テーマとは直接関係のない領域にも積極的に接することで、大いに学び、国際的感覚を身に付けてくださるよう期待しています。大学としても、できる限りにおいて、皆さんの学問を支援し、弘前大学の国際化を推進して行くよう、努力をしなければなりませんが、共に大学の国際化をさらに進め、共に我が国の未来への貢献を果たして行きたいと願っています。
日本社会の今後を、リーダーとして担うべき皆さんの大きな可能性に期待するとともに、弘前大学大学院生としての今後の日々を健康で楽しく過ごされるよう祈念して、入学式の告辞といたします。

平成24年 4月 3日
弘前大学長 佐 藤 敬

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