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平成27年度大学院入学式告辞(平成27年4月7日)

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 長く厳しかった冬がようやく去って、津軽の地にも待望の春を迎えることができました。そして本日、ここ弘前大学創立50周年記念会館みちのくホールにおいて、平成27年度の大学院入学式を挙行できることは、私たち弘前大学教職員にとって大きな喜びとするところであります。
 まずもって、平成27年度大学院入学者の皆さんに心からお祝いを申し上げます。皆さん、ご入学おめでとうございます。弘前大学に新たなメンバーを迎えるにあたって、学生・教職員一同を代表して皆さんに歓迎の意を表したいと思います。大学または大学院博士前期課程を修了した後、あるいは社会人としての経験を積まれた後に、さらに学問を追究する決心をされた皆さんに、心からの敬意と激励を送るとともに、引き続き学問を続けることのできる幸福を、是非、忘れないでいただきたいと願っています。
 この入学式を契機に、皆さんは大学院生として、これまでとは違った学びの在り方を実現していく決心を新たにしていただくことが重要です。間違いなく、大学院における学問は領域の先端に位置することを目指すべきであり、したがって、皆さんはこれまでの限界を超えて、学問を発展させていく人々にならなければなりません。しかしながら、学問の世界における新たな真実が、皆さんの前に簡単に姿を現すことはないと覚悟すべきであり、そこにこそ、学問の醍醐味があることを理解することも大切です。
 したがって、大学院においては、専門的な学問に注ぐべき努力が、これまで以上に大きくなることは間違いありませんが、それが故に、むしろ専門外の学びにも興味を持っていただくことが必要です。例えば、理系の学問を追究する人は人文社会科学の世界にも接することが必要で、それによって、新たな展開が生まれることもあるかと思います。文系の学問にあっては、現代人を取り巻く情報関連技術や、人間の生物学的基盤を知ることも重要です。大学院においては、専門的知識・思考を深め、時にはその応用を図るためにも、自らを幅広い人格として陶冶することを目指し、やがては、皆さんが我が国社会を先導するリーダーになっていただくことが重要です。
 現在、我が国では人口の少子高齢化を巡る議論が盛んですが、私は皆さんのような学問を志す若者の存在に、大きな希望を託したいと思っており、恐らく社会全体が思いを同じくしているものと信じます。言うまでもなく、学問は自由です。なんらかの形で社会に貢献することを目指して、自由な学問を大いに展開して下さるよう、皆さんに激励を送ります。
 結びに、皆さんの大きな可能性に期待するとともに、弘前大学の大学院学生としての今後の日々を、皆さんが健康でかつ有意義に過ごされるよう祈念して、入学式の告辞といたします。
平成27年4月7日
弘前大学長 佐藤 敬

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