弘前大学

令和元年度秋季入学式告辞(令和元年10月1日)

学長による告辞

 厳しい暑さの夏も過ぎ、少しずつ秋が感じられる今日この頃になりました。そして本日、ここ弘前大学創立50周年記念会館岩木ホールにおいて、令和元年度秋季入学式を挙行できますことは、私たち弘前大学職員にとって大きな喜びとするところであります。本日入学の日を迎えられた大学院生14名の皆さんに、心から歓迎の意を表するとともに、お祝いを申し上げます。皆さん、ご入学誠におめでとうございます。そして、さらなる学問の世界に身を投じる決意をされた皆さんを頼もしく思い、また皆さんに敬意を表するものでもあります。
 さて、弘前大学では今年、地域共創科学研究科の新設を中心とした大学院の再編計画を策定し、来年度から新たな体制で大学院の教育研究を実施することになりました。新設される地域共創科学研究科は文理融合の修士課程であり、地域課題の解決を目指した高度な教育研究を目的とするものです。もちろん、そのような取組は本学において、これまでも積極的に行われて来ましたが、新たな研究科の設置は名実共に一層の強化を目指すものです。言うまでも無く学問は日々進歩しており、大学の教育研究がいつまでも同じ体制で進められることはあり得ないのだと思いますが、一方で、教育研究体制の如何にかかわらず、学問の進歩を中心的に担う主体は皆さんです。
 最近SDGs(Sustainable Development Goals)という言葉を聞くことが多く、皆さんも耳にしたことがあると思います。2016年から2030年までの持続可能な開発を目標に、国連において定められたものです。私見では、少なくともこの文脈においてdevelopmentを「開発」という日本語に置き換えるのは必ずしも適切とは思いませんが、世界的には「開発」となるのかもしれません。いずれにしても、持続可能な社会を目指すことが必要な現状認識を基本としているのは間違いないと思います。そのためには、私たち一人ひとりが持続する社会の在り方に関心を持ち、行動に移せることがあれば実現していく必要があるのでしょうが、しかしながら、皆さん自身と、皆さんの学問は無条件に社会の未来を拓くものであるのは間違いありません。是非、そのような気概を持って学問に取り組んでいただくよう、この入学式において、学問に対する決意を新たにしていただきたいと思います。あるいは、今後の学生生活の中で、一時的に学問に倦むことがないとも限りません。万が一そのような時には、今日という日を思い出して下さい。例えこの入学式が無かったとしても、あるいは欠席したとしても、皆さんは今日から弘前大学の大学院生です。今日のこの入学式を皆さんお一人おひとりにとって意味のあるものにしてくださることを願っています。
 皆さんの中には外国からの留学生もおられます。留学先として我が国を、そして弘前大学を選択されたことに感謝し、留学生の皆さんを大いに歓迎したいと思います。慣れない土地での勉学には困難もあろうかと思いますが、それを乗り越えて学問を目指すのは尊いことに思います。どうか、健康にも留意され、文化と歴史の薫り高い学都弘前での学生生活を楽しんで下さい。
 終わりに、令和元年度大学院秋季入学生の皆さんの学生生活が実り多いものになることを祈念して、入学式の告辞と致します。

令和元10月1日

弘前大学長  佐藤 敬

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