弘前大学知的財産本部は、11月10日(月)に弘前大学創立60周年記念会館コラボ弘大2階セミナー室において、活用から創出までを見通した知的財産戦略の重要性等について理解を深めていただくことを目的とし、「知財塾」を開催しました。
当日は山口大学 大学研究推進機構知的財産センター 副センター長 木村友久 氏を講師に迎え「創出から活用までを見通した知的財産戦略運用に向けた取組」と題し、ご講演いただきました。木村氏からは、海外大手メーカーの羽無し送風機を題材とした技術開発戦略を支える特許情報の分析や、国内で実際にあった訴訟の実例を題材に訴訟戦略について解説いただき、また、著作権にも焦点を当て、大学の立場から見た大学出版や公開講座、学生が予習・復習のために視聴する授業映像の権利関係等について、山口大学の事例を踏まえながら解説いただきました。併せて、組織・社会における知的財産戦略を担う人材育成について、山口大学では学部1年生から必修の授業として知財教育を実施していることや、知財人材は事業分野を問わず多様なレベル・局面で必要となるため、結果として普遍的な知財教育の波及効果が見込まれることなどが説明されました。
37名の参加者は、実例を踏まえた特許情報分析や訴訟戦略、大学出版における出版契約、知的財産戦略に携わる人材育成等について熱心に聞き入っており、理解を深める有意義な場となりました。