弘前大学出版会は、令和3年1月から令和4年12月までに同会から刊行された6作品の中から、最も優れた作品を選定し「第14回弘前大学出版会賞」として表彰しました。受賞作品には、弘前大学人文社会科学部の教員5名が編著者としてまとめた『青森からはばたく!!じょっぱり起業家群像Ⅱ』が選ばれました。
本書は、研究者による理論編と実際の起業家の事例編の2部構成となっており、シリーズ第1弾に引き続き、読みやすく、理解しやすい様に工夫されています。青森県が抱える問題(人口減少・少子高齢化・第一次産業の後継者不足)に対し、我々が気づいてない「希望の種」すなわち青森県の潜在可能性に着目した解決の糸口を示すとともに、青森県だけでなく他の地方都市の起業家やそれを目指す人々の参考になる本になっています。新型コロナウイルスの終息がようやく見え始めた今こそ、ポストコロナ時代の青森県を活気づけるために、若者達に手にとってもらいたいとして、高く評価されました。
7月14日(金)、附属図書館において表彰式が行われ、福田眞作学長をはじめ、関係者が列席しました。受賞者には、柏木明子編集長から表彰状と楯が贈られました。
平成16年に学内組織として設立された弘前大学出版会は、教員の研究成果、一般教養書、教科書などに加え、近年は地域の特色や文化の紹介にも積極的に取り組み、活発な出版活動を行っています。令和5年3月末時点での累計出版数は320点となり、さらなる事業の普及・振興に努めています。
<第14回弘前大学出版会賞>
『青森からはばたく!!じょっぱり起業家群像Ⅱ』(森樹男・熊田憲・髙島克史・大倉邦夫・林彦櫻 編著)