弘前大学

減災のための「やさしい日本語」資源公開のお知らせ

2018.03.09

 弘前大学人文社会科学部社会言語学研究室では,東日本大震災からちょうど7年になる3月11日に、減災のための「やさしい日本語」資源を公開します。
 「やさしい日本語」は、災害等の緊急時において、外国人の皆さんに正しく安全に行動をしてもらうために有効なことばです。研究室では、今年も「やさしい日本語」資源を公開することで、被災する外国人の心の負担を軽減し、また外国人支援に就く皆さんの翻訳や通訳の負担を大幅に軽減できると考えています。
 
「やさしい日本語」につきましては以下のURLをご覧ください。  
 http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ1a.htm
◇3月11日に公開する新たな「やさしい日本語」資源
『「やさしい日本語」で表現するカタカナ外来語・アルファベット単位記号用語辞典(カテゴリーⅠ対応)』

 カタカナ外来語(以下カタカナ語)やアルファベット単位記号(Wi-Fiなどの略称含む)は、日本語にとってなくてはならないことばです。これらは、自然な日本語として活用されているため、災害時にも多く使われることになります。日本語として規範的な新聞記事でも「ニーズ」や「コミュニティー」「m(メートル)」「Wi-Fi(ワイファイ)」といったカタカナ外来語やアルファベット単位記号等が使われます。これらを「やさしい日本語」として使えるかどうかの判断を示し、もし使えないときはどう表現するのが良いのかを提示した用語辞典を作りました。「やさしい日本語」を使って被災外国人の支援をしようとする行政職員やボランティア団体の皆さんが活用することで、災害下でもより早く、正確な「やさしい日本語」での情報伝達が可能になります。
 公表物は、3月11日(日)の午後2時46分(東日本大震災の発生時刻)に、社会言語学研究室のホームページで公開いたします。研究室のホームページアドレスは以下の通りです。
 http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/
※ホームページの公開は終了しています
 
担当
弘前大学人文学部社会言語学研究室 ゼミ生一同
教 授 佐 藤 和 之
0172-39-3227(佐藤直通)
kazykis@hirosaki-u.ac.jp(佐藤直通)