弘前大学

白神山地世界自然遺産登録20周年記念シンポジウム 「白神山地を学びなおす」開催

本学白神自然環境研究所と白神研究会は、白神山地世界自然遺産登録20周年記念シンポジウム「白神山地を学びなおす」を、11月24日(日)に本学創立50周年記念会館と総合教育棟で開催しました。

同シンポジウムは、全体セッション、分科会、全体討論の3部構成で実施され,県内外から約240名の参加がありました。

全体セッションでは、白神山地が遺産登録されるまでの歴史と、遺産登録後の現状と課題のほか、世界自然遺産の屋久島や知床、流域振興の盛んな四万十川から関係者を招き、環境保全と観光振興の両立を図る取り組みや課題についての講演が行われました。

そして、分科会では、「白神の今後の変動とモニタリング体制」、「シカや外来生物との軋轢の将来と対策」、「保全と自然利用のあり方」の3つをテーマに、各パネリストの事例報告等が行われました。

また、全体討論では、パネリストから「シカに対する脅威の感じ方が緩すぎる。すぐやれる手法・対策を取るべきである。特に、遺産地域は立ち入りが制限されているので、その中での管理は、ほぼ不可能である」と警鐘を鳴らす意見や、「観光やエコツーリズムは大きな手段ではあるが環境教育と直に結びつくかは疑問である」と両立の難しさを指摘する意見、そして「世界遺産を今後どうするか判断できる能力を地域の人が持たないといけない。そのためにも、モニタリング調査など白神に関連する活動に一般市民が参加してもらう必要性がある」などの意見も出されました。

最後に、檜垣大助白神自然環境研究所長が地域や立場の違いを乗り越えて、将来を志向して議論を深めていくこと、そして協力していくことが不可欠であり、地域が積極的に活動して、白神山地の自然を次世代に引き継ぐことが大きな役割であると締めくくり、白神山地が直面する課題についてあらためて考える有意義な機会となりました。

また、同会場では、本学が取り組んでいる白神山地研究の研究成果の紹介、ポスター展示、写真展も同時に開催されました。

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