弘前大学

弘前大学学長定例記者会見(令和5年4月25日)を開催しました

2023.04.25

弘前大学 学長定例記者会見

日時:令和5年4月25日(火)10時30分~
場所:弘前大学創立50周年記念会館 2階 岩木ホール

会見項目

1.弘前大学医学部附属病院における新病棟整備について

配付資料

資料1 医学部附属病院新病棟整備の概要(681KB)

説明主旨

  • 病棟再整備計画に基づき、医学部附属病院外来診療棟の西側に建設の新病棟が令和5年3月に無事竣工しました。地域の方々のご理解・ご協力があってこその新病棟の完成であり、心より感謝申し上げます。
  • 新病棟は、主に現在の第一病棟の内科、外科等の診療科の病床が入り、病床数は74室の個室を含め全部で314床となります。個室4室は新型コロナ等の感染症に対応できる感染症病棟となっております。
  • 病棟としての機能のほか、外来診療棟にある光学医療診療部を新病棟に移転し、内視鏡検査等の強化を図ります。また、災害時にも対応したスマート調理システムを整備した厨房など、患者さんの治癒力を支える療養環境を備えています。
  • なお、新病棟の稼働は移転予定日である令和5年7月15日から17日以降を予定しております。
  • 今後、他の建物についても老朽化、狭隘化が進んでいくことから、引き続き超高齢化等、様々な状況に対応しうる施設環境を整え、地域社会に貢献し大学病院としての使命を果たせるよう尽力して参りたいと考えております。

本件問い合わせ連絡先

医学部附属病院病院再開発室長
三戸 覚
TEL:0172-39-5351
E-mail:jm5351hirosaki-u.ac.jp

2.大学院保健学研究科心理支援科学専攻の設置予定について(令和6年4月)

配付資料

資料2 大学院保健学研究科心理支援科学専攻の設置計画について(451KB)

説明主旨

  • 本学は、令和6年4月に、大学院保健学研究科に「心理支援科学専攻」を新たに設置するため、文部科学省に設置の申請を行いました。今後、大学設置・学校法人審議会の審査を経て、設置が認められた場合には、令和6年度からの学生受け入れに向けて、準備を進めていく予定です。
  • 本学では、平成27年に公布された公認心理師法の趣旨に則り、青森県における心理支援職不足を補うため公認心理師を養成し、青森県内に安定的かつ恒常的に輩出していくことを目的として、令和2年4月に医学部に心理支援科学科を設置したところです。
  • この度、申請を行った心理支援科学専攻は、医学部心理支援科学科に接続する大学院として保健学研究科に設置する計画であり、高い専門的知識と技能を有し、多職種と連携しながら地域や職域の心理学的問題の課題に貢献できる公認心理師の養成を目指します。

<概要>
設置専攻:大学院保健学研究科心理支援科学専攻(修士課程)
設置時期:令和6(2024)年4月
入学定員:6名(収容定員12名)
学位の名称:修士(心理学)
※当該専攻の設置構想は、大学設置・学校法人審議会の審査を経て確定するものであり、今後、変更が生じる可能性があります。

本件問い合わせ連絡先

総務部総務企画課長
金沢 伸也
TEL:0172-39-3008
E-mail:jm3008hirosaki-u.ac.jp

3.学部横断型副専攻プログラムの開設について

配付資料

資料3 弘前大学学部横断型副専攻プログラム(概要)(314KB)
資料4 学部横断型副専攻プログラム一覧(2023 年度)(98KB)

説明主旨

  • 本学では多様な教育プログラムの提供や学修成果の可視化を通じて、学修者本位の教育の充実を図るための取組として、新たに「弘前大学学部横断型副専攻プログラム」(以下、「副専攻プログラム」という。)を開設しました。
  • 各学部で所定の単位を修得し、卒業認定を受けることによって得られる「学位」(学士の称号)は、専門性に基づいた学習・研究の成果を証明するものです。
  • 一方、副専攻プログラムは、特定の課題について体系的な学びの形(プログラム)を提供し、その学びの成果を認定するものです。学生は希望するプログラムを自由に選択・登録し、プログラムの構成科目を卒業までに履修します。プログラムの修了者には「弘前大学副専攻プログラム修了証書」が発行され、「学位記」(いわゆる卒業証書)と併せて、「修了証書」はもうひとつの学びの証明となります。例えば、理工学部の学生が人文社会科学部のプログラムを修了することで、大学生活を通じて文理融合的な学習に取り組んだことの証を得ることが可能となります。
  • また、副専攻プログラムについては、以下の3つのメリットがあると考えます。
    (1)学部・学科間の枠を超えた学生同士の交流や学び
    (2)課題の解決とそこに至るまでの多面的・多角的な視野と方法論の修得
    (3)就職活動での幅広い視野・課題解決能力のアピール
  • 令和5年度は資料4のとおり、全19プログラムを実施します。

本件問い合わせ連絡先

学務部教務課長
戸田 陽介
TEL:0172-39-3102
E-mail:jm3102hirosaki-u.ac.jp

4.青森県の地域課題に対応する人材育成事業について

配付資料

資料5 弘前大学学部横断型副専攻プログラム「放射線総合科学」(2MB)
資料6 弘前大学防災教育プログラム(455KB)

説明主旨

  • 弘前大学被ばく医療連携推進機構では、令和5年度より青森県基本計画で定める地域課題:「ライフ・グリーン分野の産業創出(原子力関連産業の振興)」、「原子力施設の安全確保対策と原子力防災対策の推進」、「災害や危機に強い人づくり、地域づくり」などに対応した取組を行います。
  • 青森県には原子力関連施設が立地しており、近年多発する自然災害はもとより、緊迫する国際情勢も鑑みると、原子力災害や核兵器使用の脅威など、これまでになく有事に備えた対応が強く求められています。
  • 被ばく医療総合研究所と令和4年4月に新設した災害・被ばく医療教育センターは、県内の8つの協力機関(青森県危機管理局・エネルギー総合対策局、公益財団法人環境科学技術研究所、日本原燃株式会社、東北電力株式会社、原子力規制委員会原子力規制庁、弘前地区消防事務組合消防本部、青森地方気象台、青森県防災士会)と連携し、人材育成事業:学部横断型副専攻プログラム「放射線総合科学」を開始します。
  • 本プログラムは4段階に区分され、1つ目は、日本防災士機構が認定する防災士の受験資格が得られるとともに関連する専門分野である「災害医療」、「感染症」、「気象」、「地震」、「環境科学」、「情報科学」、「リスクコミュニケーション」及び「危機管理」等の学内外の専門家による講義、2つ目は、東日本大震災に関連した原子力災害の復興支援に携わる教員による講義、3つ目は、エネルギー問題や放射線に関する総合的な講義、4つ目は、協力機関(青森県、原子力関連施設、原子力規制庁)へのインターンシップによる現場を体験するカリキュラムにより構成します。
  • 弘前大学の学生を主な受講者としているが、部分的な取得も可能としており、例えば、防災士や原子力災害については,高校生や社会人も受講が可能で,医学部生や理工学部地球環境防災学科の学生は推奨履修に指定されており、凡そ200人程度の受講者を見込んでいます。
  • 令和4年春、内閣府は日本海溝および千島海溝沖を震源とする巨大地震が発生した際、青森県では死者が最大53,000人に至るとの被災想定をまとめています。このような災害が発生した場合、複合的な被害が想定されます。より多くの学生が防災意識を強くし、自助・共助の意識を高めるとともに、青森県や同様な地域の課題を理解し、持続的な発展に関わるリーダーとなる人材の育成を目指しています。

本件問い合わせ連絡先

被ばく医療総合研究所事務室長
蒔苗 幸夫
TEL:0172-39-5401
E-mail:jm5401hirosaki-u.ac.jp

5.札幌サテライトの設置について

配付資料

資料7 札幌サテライトについて(1MB)

説明主旨

  • 弘前大学では令和5年4月、札幌市内(アスティ45)に「弘前大学札幌サテライト」を設置しました。北海道の高等学校への広報活動や本学学生の就職支援の拠点とし、これまでの活動をさらに強化するとともに、北海道在住の本学卒業生とのネットワークの構築も進めることを目的としています。
  • 本学ではこれまで、北海道からの受験生の利便性を図る目的で、札幌市での学外試験場(一般選抜前期)の設置や入学志願者への個別進学説明会を開催しており、その結果、毎年300~400名ほどが本学へ入学しています。
  • また本学卒業生のうち、毎年200名ほどが北海道内へ就職しており、さまざまな業種、分野で本学卒業生が活躍しています。さらに本学卒業生で、道内で高校教員となられた方々が中心となって同窓会組織を構成して定期的な会合を行うなど、同窓生の活動も盛んです。
  • 以上のことから、本学の北海道での活動拠点として新たに札幌サテライトを設置するものです。

(札幌サテライト所在地)
〒060-0004 札幌市中央区北4条西5丁目アスティ45 12F
(JR札幌駅南口出口より徒歩5分、地下鉄さっぽろ駅より徒歩5分)

本件問い合わせ連絡先

学務部入試課長・学生課長
奈良 正裕・三上 徹
TEL:0172-39-3120(入試課長)、0172-39-3111(学生課長)
E-mail:jm3120hirosaki-u.ac.jp