弘前大学

弘前大学「深浦エコサテライトキャンパス」開講式を開催

2017.08.01

弘前大学は,平成29年7月14日(金)に,青森県深浦町にあるフィットネスプラザゆとりにて,「深浦エコサテライトキャンパス」開講式を開催しました。本サテライトキャンパスは,高等教育機関がない青森県西海岸方面において,深浦町を中心に学生の滞在型学習,大学講義レベルの公開講座・講演会等の実施,大学の各種広報活動,その他地域の活性化に資する事業を実施することにより,賑わいの創出とともに,地方創生や人材育成等に貢献することを目的としています。なお,深浦町役場内にその機能を持たせ,深浦町内の建物において公開講座等を行うことにより,設備投資を削減し,既存の建物の利活用を図るという特徴があります。
開講式にあたって,深浦エコサテライトキャンパス所長である大河原隆弘前大学理事(社会連携担当)から,「本サテライトキャンパスは他に類を見ない形態である。地域の資源,変化に対応した多様性を活かし,深浦町と大学の熱意により新たな取り組みが生まれることを期待している。」と挨拶がありました。次いで,佐藤敬弘前大学長から,「弘前大学は地域とともに歩む大学であり,地域の支援があってこその大学。本サテライトキャンパスの活動を通して育った学生は首都圏の有名大学にも負けない学生となる。今後もご支援いただければ幸い。」と挨拶がありました。続いて,吉田満町長の代理として菊池雄司副町長から,「町の生活,文化,歴史を弘前大学の研究,人材育成に活用することによって学生が地域に活気,交流,気づきを与えることになり,地域課題解決に役立つ。学校の教科書に載っていない深浦町の文化歴史を大学レベルで体感してほしい。」と祝辞がありました。
開講式後は,本年5月に弘前大学表彰を学長から表彰された,人文社会科学部 渡辺 麻里子 教授による記念講演会「深浦再発見!~円覚寺にみる宗教・歴史・文化の魅力~」が開催され,集まった地域住民,高校生,行政関係者等約150名は,来年に33年に一度の本尊開帳の円覚寺をメインテーマとした深浦町の歴史的価値の高さや魅力についての講演に聞き入りました。講演後は質問が相次ぎ,予定終了時間を30分も超えるなど大盛況となりました。

挨拶をする佐藤弘前大学長
挨拶をする大河原弘前大学理事
謝辞を述べる菊池深浦町副町長
大盛況の記念講演会