弘前大学

弘前大学大学院保健学研究科,日本学術振興会 二国間交流事業「カメルーンとのセミナー」を開催

 弘前大学大学院保健学研究科は11月27日~28日の2日間にわたり,日本学術振興会 二国間交流事業の採択を受け,カメルーン共和国とのセミナー「Joint seminar on the natural radiation exposure and health effects(自然放射線被ばくと健康影響に関する共同セミナー)」を首都ヤウンデ市内のDJEUGA Palaceホテルを会場に開催しました。(日本側セミナー代表者:保健学研究科 中村敏也教授)

 本セミナーは本学とカメルーン共和国のヤウンデ第一大学及び地質鉱山研究所(IRGM)との共同研究を基盤に,「カメルーン共和国内の自然放射線による内部・外部被ばくの実態解明」及び「中央及び西アフリカにおける放射線防護・影響研究のリーダーとなる人材育成と我が国の若手研究者のグローバル化」に資することを目的としています。
 本共同研究は,本研究科と本学被ばく医療総合研究所が実施しているもので,同国における自然放射線被ばくの実態解明を目的に実施しています。
 セミナーは放射線防護・影響研究に関心のあるカメルーンの若手研究者を対象としており,ヤウンデ第一大学の教職員・学生の他にIRGMの多くの研究者が参加し,2日間で100名以上の参加者を得ました。

 セミナー開催に先駆け,11月26日に在カメルーン日本国大使館大使公邸でレセプションが催され,日本側参加者は岡村邦夫 在カメルーン日本国特命全権大使及び大使館職員らとこれまでの経緯や現状などについて情報共有を図るとともに,今後の研究活動についても話が及び,大変有意義な場となりました。

 セミナー1日目の午前に行われたオープニングセレモニーには,同国のMadeleine TCHUINTE科学技術革新大臣とIRGMのJoseph Victor Hell所長,岡村大使及び本学の柏倉幾郎副学長が列席し,格調高く執り行われました。午後から演題発表に移り,本セミナーのカメルーン側代表者であるSaïdou博士や,本研究科及び被ばく医療総合研究所の研究者からの研究報告が続き,両国の参加者により活発な議論が行われました。
 1日目の最後には本学への留学促進を目的として「弘前大学フェア」を開催し,本研究科 中村敏也教授による本学の紹介に続き,本研究科の事務職員が本学への留学案内と日本文化について発表を行いました。同国の参加者は熱心に耳を傾けており,フェア終了後も多くの学生から留学に関する質問が相次ぎました。日本の紹介では,伝統と最先端の科学技術が共存する日本の文化や景観に感嘆の声が上がり,参加者の関心が深まった様子でした。
 また,実際に折り紙を体験してもらうなど日本の伝統文化に触れる機会を設け,参加者は慣れない作業に苦心しながらも終始和やかな雰囲気の中で交流を深めました。
 2日目は,両大学各3名の若手研究者による研究発表と,同国の10名の研究者によるポスターセッションを実施し,参加者が積極的に意見交換を行っていました。

 セミナーの様子はカメルーン国内のテレビ・新聞で報道され,同国での関心の高さが窺えました。
 今後,両機関は更なる共同研究の推進を確認するとともに,セミナーで得られた新たな知見を積極的に情報発信していくことで,アフリカ大陸における自然放射線被ばくに関する課題を国際社会に還元させていくこととしています。
 また,本セミナーは同国の若手研究者や学生に日本発の技術や最新知見を伝授する機会ともなり,将来的にカメルーンのみならず近隣諸国における放射線防護,放射線影響分野の人材育成を大いに加速させる可能性が期待されます。

※写真左:開会式の様子(写真中央の女性がマデレーヌ・チュエント科学技術革新大臣、左に岡村邦夫大使、右に柏倉副学長)
※写真右:大使公邸で開催されたレセプション後の集合写真

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