弘前大学

弘前大学ボランティアセンターが平成30年北海道胆振東部地震による被害の支援活動及び現地調査を実施

2018.10.11

平成30年9月6日に北海道で最大震度7の地震が発生したことを受け,弘前大学ボランティアセンターでは,平成30年9月24日(月),25日(火)に北海道厚真町にて災害ボランティア活動及び現地調査を行いました。
本学ボランティアセンターは平成23年3月11日に発生した東日本大震災を契機に設立されたこともあり,現在までに東日本大震災や平成28年台風10号被害などの支援で培った災害ボランティアのノウハウを活かした活動を実施しました。今回の活動には,当センター副センター長の李 永俊,当センター学生事務局から教育学部2年 菅原 哲,同じく教育学研究科1年 垣内 雅仁の3名が参加しました。
24日には,厚真町周辺の現地視察及び厚真町内避難所の訪問を行いました。現地では山が崩れ,生活道路が寸断され,民家や倉庫が原型を留めておらず,被害の大きさを実感することができました。厚真町災害ボランティアセンターによると,被害が甚大であった地区では2次被害の危険性が高いため,ボランティア活動が行えない状況が続いているとのことでありました。また,避難所では外部からの訪問者に対しストレスを多く感じているとの情報を受け,避難所の管理担当者を訪ね,青森から持参したリンゴジュースを渡すのみに留めました。
25日には,本学ボランティアセンターの設立当初の学生事務局OBで,北海道在住の南部 真人 氏(現小樽市役所職員)の案内の下,厚真町災害ボランティアセンターの支援活動に参加しました。ボランティアニーズとしては,「避難所の清掃作業」,「避難者の方々のお話しの傾聴」,「家財道具や瓦礫の撤去作業」などがあり,本センターは南部氏の同行のもと,「家財道具や瓦礫の撤去作業」として,畑に流れ込んだ流木の撤去作業や,倒壊した家屋の瓦礫撤去作業を,午前・午後を通して行いました。活動を行う中で被害に遭われた住民の方からは,地震発生時は深夜であり,夜が明けてから被害の全体状況を把握し唖然としたという声が聞かれました。
当該災害ボランティア活動を実施するにあたり,本センター学生事務局OBがいち早く現地での災害ボランティア活動に参加し,東日本大震災での経験を活かし率先して活動を牽引していたことでスムーズな活動が実現したことから,本センターでのこれまでの活動が活かされた成功例の一つと捉えており,また,現学生事務局との交流を通じて,ノウハウの継承や多年代交流の端緒となりました
報道による被害状況についての情報に加え,実際に現地に足を運び,現地の声を聞き,正確にニーズをとらえることは非常に重要なことであり,本センターでは今回の現地調査等で得た現地の情報について,報告会などを開催して弘前市民へフィードバックする予定です。また,今後の支援活動として,当該災害による被害に対する募金活動についても10月12日(金)から実施する予定としております。
◇ボランティアセンターホームページ:http://huvc.net/

流木の撤去作業
倒壊した家屋の瓦礫撤去作業
現地避難所管理者へのヒアリング
山が崩れ土砂が畑に流入
土砂による民家及び生活道路への被害
倒壊寸前の家屋
住宅地の裏山が崩落した様子