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農学生命科学部の叶旭君准教授、農業食料工学会学会賞(学術賞)受賞

 一般社団法人農業食料工学会の「2021年度学会賞表彰式」が、2021(令和3)年9月14日(火)にオンラインにて開催され、弘前大学農学生命科学部の叶 旭君准教授に農業食料工学会学会賞(学術賞)が授与されました。
 本賞は、農業食料工学に関する学術の進歩に特に顕著な貢献をなした業績に対して授与されるもので、叶准教授の「スペクトルイメージングの農産物生産および品質管理における体系的研究」が評価されました。

 当研究は、複数の分光と画像計測(イメージング)を融合したスペクトルイメージング技術を用いて、柑橘、リンゴ、畜産物など多様な対象に対して、空中から地上踏査、室内など広範なスケールにおけるスペクトルイメージングの農業への応用を探索したものです。

 主な成果として、

  • 温州ミカンの隔年結果のダイナミクスの予測に関する技術
  • リンゴ樹体全体の栄養情報を可視化する非破壊的栄養診断技術
  • ハイパースペクトル分光法を用いた非破壊的野菜鮮度の評価方法
  • 独自に設計・開発した空間分解分光装置(インタラクタンス方式)を用いたリンゴ“紅の夢”果実内部の着色度を非破壊的に推定する技術
  • トマトのリコペン含有量推定およびその等級選別のための新手法の開発
  • 鶏肉やマグロの新鮮度指標となる一般生菌数の非破壊的推定とその可視化技術

などの開発があります。
 当研究で開発した諸技術は、原理的に他の農林畜水産物への展開も可能で、食の安全・安心に関わるブランド農産物の品質維持、付加価値向上、または果樹などの栽培作業を含む各種管理作業の省力化などに大いに寄与できるものです。

 叶准教授は、現在今回受賞した基礎的研究の成果を踏まえて、より実用性の高い新技術の開発研究に取り組んでいます。その一つが、青森県の主要果樹であるリンゴ樹の栄養診断に利用可能で、より実用性の高い小型スマートフォンと連携できる低コスト測定デバイスの開発です。この新技術は、慣行の化学分析やリモートセンシングによる方法と比較して安価なデバイスで構成され、より現場に導入しやすく、スマート農業の普及の一助になると期待されています。

叶先生

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