弘前大学

令和5年度弘前大学研究不正防止Daysを開催

2023.11.15

弘前大学では、全学の教職員が研究活動の不正行為を事前に防止するため、研究不正事例及び防止策に対する見識を深めるとともに、本学における適正な研究活動を一層推進することを目的として、令和5年度弘前大学研究不正防止Daysを、令和5年11月1日と2日の2日間にわたって開催しました。今年度は附属図書館様にご協力いただき、関連図書の特設コーナーも設置させていただきました。

初日には、本学大学院医学研究科 教授 藤井穂高 氏を講師にお迎えし『iThenticateによる剽窃チェックについて』と題しご講演いただきました。講演では、「剽窃チェックツール」を利用することで、意図しない自己剽窃を含めた研究不正・不適切行為を未然に防ぐことが可能な事や当ツール用いた学位論文の剽窃チェック実施の概要を判り易くご説明いただきました。

次に、国立遺伝学研究所産学連携・知的財産室長 ABS学術対策チーム責任者 鈴木睦昭 氏を講師にお迎えし『海外遺伝資源を安全に使用するためには-生物多様性条約/名古屋議定書/ABSの話-』と題しご講演いただきました。講演ではABS対応に関する最新の会議情報を提供いただいた他、ABSの基本的概念と手続きの種類、各国ごとに異なる取得手続きについてご講演いただきました。

2日目には、群馬大学 教授 伊藤正実 氏を講師にお迎えし『大学における安全保障輸出管理』と題しご講演いただきました。講演は、輸出管理の必要性や目的を皮切りに、法令に係る解説へ展開され、輸出管理の知識全般及び管理する上での重要なポイントをご教授いただきました。また、講演後に実施した安全保障輸出管理に係る意見交換会では、43名が参加し、伊藤教授の貴重な意見を伺うことができました。

開催期間中、本学の教職員・学生154名が参加し、研究不正防止、ABS、安全保障輸出管理の意識を高めることができました。
なお、当日の内容については、研究・イノベーション推進機構ホームページより学内限定で閲覧・視聴が可能です。

弘前大学研究・イノベーション推進機構ホームページ(研究不正防止講演会)
https://www.innovation.hirosaki-u.ac.jp/06ethics/rinri/huseiboushi

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