令和7年度 弘前大学広報研修会を実施
2025.10.06
広報
2025(令和7)年9月29日(月)、オンライン(Teams)にて「令和7年度弘前大学広報研修会」を開催しました。
弘前大学では、学内の情報収集力を強化し、積極的な情報発信を推進することで、本学の特色を国内外に広く発信することを目的に平成29年度より各部局に「広報支援員」を配置しています。あわせて、広報支援員や広報担当職員、教員を対象とした研修会を毎年実施しており、今回は約40名が参加しました。
今年度の研修会は「国立大学の広報の機能と広報業務における考え方」をテーマに、茨城大学 広報・アウトリーチ支援室 主幹専門職・副室長の山崎 一希 氏を講師に迎え、大学広報の基本や実践的な工夫についてご講演いただきました。
山崎氏は、大学の広報を推進するうえで「なぜ・今・これなのか」を意識したニュース性のある情報発信が重要であると述べました。旬の話題やタイミング、数値情報、公共性、信頼性など、いわゆる「メディアフック(メディアに取り上げられる要素)」を意識することで、社会に届く情報発信につながると強調しました。
また、大学自身が語るだけでなく、地域や社会が大学について語ってくれる関係性を築くことの重要性にも触れました。継続的な情報発信を重ねることで新聞などのメディアに取り上げられ、「大学自身の語り」から「社会や地域の語り」へと発展させることが、大学広報やブランディングの鍵になると指摘しました。
茨城大学の事例としては、広告やSNS、広報誌など複数のメディアを組み合わせた情報発信や、大学ホームページにトピックス記事を頻繁に掲載しニュースを蓄積する取り組みが紹介されました。これとメディアにおける露出やステークホルダー側からの発信などが相乗効果を成して、大学の情報が検索を通じて広がり、ひいては大学評価にもつながるという構想が示されました。
参加者からは「目先の広報業務だけでなく、戦略的に学内外を巻き込む意識を持ち続けたい」「ニュースバリューを意識し、ユーザー目線で記事の方向性を考えることで、より効果的な情報発信ができると感じた」といった声が寄せられました。
本学では、今回の学びを活かし、今後も魅力的で信頼性の高い情報発信に努めてまいります。