2026(令和8)年5月4日(月・祝)、弘前市民会館で開催された「第44回 津軽三味線世界大会」(主催:津軽三味線世界大会実行委員会)の「個人B級」において、弘前大学大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)1年の石澤晴太郎さんが優勝を果たしました。
本大会は、日本を代表する伝統音楽・津軽三味線の実力を競う日本最大級かつ国際的な大会で、国内外の奏者にとって登竜門の一つとされています。今年度は個人・団体あわせて10部門に、国内外から約300人がエントリー。石澤さんが出場した「個人B級」は、中級者の男女(年齢制限なし)を対象とする部門で、36名が出場。その中で見事、頂点に立ちました。また、34名が出場した「唄付伴奏B級」においても準優勝に輝きました。
今回の優勝について石澤さんは、「正直、結果には一番驚きました。演奏では細かなミスもあり、自分の中では課題も残っていたので、まさかこのような結果をいただけるとは思っていませんでした。普段は師匠の音源を何度も聴き込み、『唸るような音』を出せるよう意識して練習しているので、その成果が優勝という形で評価されたことをとても嬉しく思っています」と喜びを語りました。
また、「近年は本場・津軽の演奏者が少なくなり、大会でも県外の方が賞を取ることが多くなっています。だからこそ、自分にしか出せない『津軽の音』を追求していきたいです。家から見える岩木山を眺めながら練習しているので、聴いてくださる方が津軽の風景を思い浮かべられるような音色を届けたいと思っています。また、大学院では教育について学び、実習などで学校現場に行く機会も多くあります。今の子どもたちにも、自分たちが暮らす地域の伝統芸能に、生の演奏を通して触れてもらえるような活動を続けていきたいです」と今後の抱負を語りました。
石澤さんは青森県弘前市出身。民謡に親しんでいた祖母の影響を受け、3歳から津軽の伝統芸能である「津軽手踊り」を始めました。津軽三味線を始めたのは大学1年の夏。弘前大学津軽三味線サークルに所属し、学業と両立しながら技術を磨いてきました。さらに、市内の民謡居酒屋「ライブハウスあいや」でも経験を重ね、現在は各地で演奏活動を行っています。石澤さんの今後のさらなる活躍が期待されます。



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