平成28年4月15日(金)弘前大学人文社会科学部1階文化資源学コース実習室Cにおいて,岩手県奥州市大安寺水沢伊達(留守)家6代室千重墓出土の女乗物について本学部文化財論講座の関根達人教授,同片岡太郎講師が記者会見を行いました。
関根達人教授らのチームが岩手県奥州市水沢地区大安寺に所在する水沢伊達(留守)家墓所の出土品を整理・分析したところ,6代室千重の墓に上級武家の婚礼に使われた女乗物が納められていたことが判明し,その復元図を作成することができました。女乗物の出土は全国初で,本資料は近世武家社会の婚礼や葬儀を考えるうえで大変貴重な資料であります。今後は,出土品の保存処理と調査報告書の刊行を予定しております。