弘前大学は、令和3年2月21日(日)から3月1日(月)の予定で、本学医学部附属病院とむつ総合病院との間を高速通信回線で接続し、遠隔ロボット支援手術の社会実証実験を行います。
この実証実験は、一般社団法人日本外科学会が実施する「手術支援ロボットを用いた遠隔手術のガイドライン策定に向けた実証研究」の分担研究課題として行うものです。
令和3年2月22日(月)、本学医学部附属病院大会議室において、一般社団法人日本外科学会森正樹理事長、宮下宗一郎むつ市長、本学福田眞作学長、本学大学院医学研究科消化器外科学講座袴田健一教授により、今回の実証実験についての発表を行いました。
森理事長から「地域医療を守るために、外科医師不足の解決策の一つとして、オンライン診療における遠隔手術が重要な地位を占めてきた」と事業の背景等について説明があり、福田学長は「この実証実験は弘前大学と地域医療機関との新たな連携の第一歩であり、近未来の遠隔医療のモデルケースになると期待したい」、宮下市長は「将来的に遠隔手術が移動距離の問題、医師不足、患者の負担等の解決に結びつき、明るい光が差し込んでいる」、袴田教授は「日本全国どこに住んでいても質の高い外科医療ができる。医療資源の乏しい地域の医療を改善することが一番大きい」と、今回の実証実験の意義について述べました。
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