弘前大学

教育学部・蒔田講師がパプアニューギニアとつないで オンライン出前授業を実施

2021.05.24

2021年5月20日・21日、弘前大学教育学部の蒔田純講師(政治学)が、パプアニューギニアとオンラインでつないで主権者教育の出前授業を行いました。蒔田講師は2019年、選挙をテーマにしたアニメーション「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」を作成し、それを用いて国内の小学校で出前授業を実施していますが(2021年5月時点で18校26回実施)、今回は同アニメーションの英語版「Democracy in Polititown」を使った初の海外での出前授業です。

アニメーションでは、村長選挙に二人の候補者(CandyとDate)が立候補し、各々の主張を聞いた上で生徒たちが実際に投票を行います。あらかじめその後のストーリーが二つ用意され、生徒たちの投票結果によってストーリーが分岐するという模擬投票的な仕掛けが盛り込まれています。

5月20日は首都・ポートモレスビー内のSt.John Primary Schoolで行われ、対象は第7学年43名でした。生徒たちはアニメーションでCandyとDateの主張を確認した後、グループでディスカッションを行い、実際に投票しました。結果は30票対13票でCandyの勝利でした。

5月21日はポートモレスビー内のBoreboa Primary Schoolで、第6学年44名を対象に行われました。前日と同様、生徒たちはグループディスカッションの後に投票を行い、結果は28票対16票でCandyの勝利でした。

生徒たちは皆、楽しみながらも熱心に議論し、人生で初めての投票に興奮している様子でした。蒔田講師は、「自分たちの生活と政治はつながっていること、自分たちの行動によって社会は変えられることを生徒たちに分かってもらいたい」と授業のねらいを述べ、「民主主義の定着・浸透に向けて、海外での出前授業を続けていきたい」と今後の意気込みを語りました。


ZOOMでの出前授業の様子

子どもたちとアイスブレイクする蒔田講師

授業をうけるパプアニューギニアの子どもたち

アニメ動画での村長選挙(左:Candy 右:Date)

アニメ動画を見た後、実際に投票してもらう

開票結果を黒板に書いていく